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ニューヨークトリップ 2

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帰り際に、人だかりが出来ている所があり、そのスタジオは、また上級者クラスだ。
こんなにギャラリーが集まるほど見る価値があるのだ。
ただのレッスン風景だが、それだけでもショーを見ている様だ。

動画を撮っている人もいる。
本当に世界からトップクラスのダンサーが集まるとすごい事になるなと思った!
スタジオに響き渡る、曲の重低音と鼓動が重なり、興奮状態になる!


そんな中、人の波から彼が現れる。
人が多過ぎて、話し掛けられる距離ではないが、そのまま付いて行く。

彼はそのまま帰る様だ。
ミアちゃんもそのスタジオから出て来て、一緒にそのまま帰る事になった。


出口を出て、階段を降りてもまだ話しかけられずに居た。
扉を彼が開けた瞬間、何かが光った。
彼が女の子の集団に囲まれ、黄色い声が響く。
「キャーーーッ!!!」

ミアちゃんと顔を見合わせ???と、なる。

彼女達に囲まれた彼は、CDにサインをしている。
握手を求められ、握手もしている。

頭の中が混乱して状況が理解出来ずに居た。

女の子達に行く手を阻まれ、彼に近付く事は出来なかった。

彼は、最後にこっちを見てくれた気がする。
ぽかーんと立ち尽くす私達の方を。


中国人か台湾人だろうか、女の子の1人に話し掛ける。
「彼は誰なの?」
「彼の名はシュウよ!」と、CDのジャケットを見せて来る。

その名を頼りに、日本の友達に調べてもらったり、ネットで調べた所、彼は、台湾の超一流アーティストだったのだ。












作品名:ニューヨークトリップ 2 作家名:虹花