私の中のこころたび
そして少しして妻の親友2人が同じ日に結婚式を行った。チームメイトでもあった友人の結婚式に参加するがもう一人の親友にも会いたいという
「誰って」と問うと聞かされた名はそのNさんだった。
夕方だったろうか披露宴会場の高松のホテルへ今の嫁さんを乗せ向かい会場になっているホールの前の椅子で披露宴が終わるのを待つことしばし、宴会がお開きとなり放たれたドアから来客のざわめきと共に出てきたのは満面の笑みを浮かべた新郎新婦で、ドレスを纏ったその彼女は高校生の時に紹介された女の子が成人した姿そのものだった。来客を見送った後の少しの時間、嫁さんは幸せそうなNさんと親しげに話をする傍らで私はただNさんを懐かしい目で見ていた。図書館で感じた「しっかりした感じの人だな」はその時も変わりなかった。
毎年嫁さんに届く年賀状の葉書の束にそのNさんの名を見る度、あの図書館での姿と見返り坂のことが呼び起こされ実に縁というのは不思議なものだなと感じる。
私のこころたびは・・・と投稿し、まさかあの坂を65歳になった火野正平に上ってくださいとはいえないが、毎日自転車を漕いでいる火野正平を見ては「今の軽い自転車いいな、また乗ろうかな」とさえ考えさせられ今は細くなった太ももをさすりながら
「丸亀なんて近いもの、一度ドライブを兼ねて見に行ってみようか」と考えた。
丸亀城の「見返りの坂」 これが私の中での思い出の風景