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関西夫夫 クーラー4

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 以前も、何度か出張はしている。その時は、堀内と食事することが多かったので、味には気付かなかった。
「そら、おっさんらが、口に合うもんを食わせてたんやろ。」
「そうなんかなあ。・・・・そういや一人なんは、初めてかもしれへん。」
 ようやく湯気が治まったので、俺の嫁も、うどんをかきこむ。ちょっと麺が固いが、まあ、これなら食える。ちゅるちゅると食べて、はふうと息を吐いた。これはいける、と、おっしゃる。そらそうやっちゅーねん。うちの醤油やねんから、味はいける。
「土日は栄養つけるで。しょうが焼きとか、どうや? 」
「それはええな。俺、月火は、こっちにおるから、晩飯は俺がしようか? 」
「うーん、まあ、月曜に出勤した具合やな。あかんかったら、頼むわ。」
「わかった。・・・ごっそさん。」
「弁当に箸がついてませんで? 水都さん。」
「これで腹一杯や。おまえが食え。これ、小さいから二個いけるやろ。」
「まあ、食えるけどな。」
 小食の俺の嫁は、うどんを食べてギブアップした。それだけでも食べてくれたら、まあええか、と、俺も二個目の弁当に手を出した。
作品名:関西夫夫 クーラー4 作家名:篠義