海が君を浜辺にする
～３章「僕等のぞんざい」～
わかったよ。
あぁ、わかったよ。
つまり。
僕等は僕で。
君らは僕で。
君と僕は。
違う存在。
だけど君は僕じゃなくて。
そして僕は君じゃない。
似た者同士だけど。
考えることは全然違う。
あは。君はもう分ったかい？
そういうことだよね？
そういうことだ。
やっぱり。
僕は違う。
君は違うけど。
君はそう。
僕が正しい。
海がもうすぐ夕日を飲む。
さよならだね。
いや、またねだよ。
そうだな。
そうそう。
いつ会える？
いつか。
そうか。
そうだ。
明日だけは？
それも分からない。
昨日来た？
それも分からない。
今だけ？
今だけ。
今日だけなの？
今日だけなの。
本当に？
本当に。
ならさよならが正しいんじゃない？
そういうならまたいつかが正しい。
君はそれでいいの？
僕はそれでいい。
大好きといっていいの？
それはだめ。
なんで？
君は僕で・・・