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私の読む「枕草子」 13段ー24段

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奥様などといって大切にかしずくような場合に、宮仕をした女性は多くの人に顔を見知られているから、奥ゆかしくない気がする、それももっともではあるが、内裏の内侍の介などと言って、折に触れて内裏に参内し、賀茂祭りに后の使者などになって車に乗り行列に加わることがあった。女性として名誉でないことがあろうか。国司介に赴任して職に就くのはまして目出度いことである。五節の舞姫を二人、三人選出する際に宮仕の経験がある妻なら、ひどく田舎びて不見識な事など人に尋ねなどは決してしない見事なものである。


五節の舞は大嘗会・新嘗会に行われる童女の舞。舞姫は平時は公卿から二人、殿上人・受領から二人、御代始め・新嘗会には公卿から二人、殿上人・受領から三人出す。

【内侍司】ないしのつかさ
 令制の後宮十二司の一つ。後宮内の中心的な司であった。職員としては尚侍(ないしのかみ)2名,典侍(ないしのすけ)4名,掌侍(ないしのじよう)4名,女孺(によじゆ)100名が置かれた。その職掌は天皇への常侍,奏請・宣伝(上申および命令の下達),女孺の監督,内外命婦(みようぶ)の朝参のこと,禁内礼式等であった。宮人には官位相当がないが,その禄の額は尚侍が従五位,典侍が従六位,掌侍が従七位に準じた。しかしその職掌の政治的重要性から官位との対応関係はしばしば改定され,807年(大同2)には,尚侍は従三位,典侍は従四位,掌侍は従五位と定められ,そのまま《延喜式》に定着した。
(ネットから転載)