デブ女の思い出
幼い時、自分は天才だと思っていた。
勉強が特別出来たというわけではいが、平均よりは常に上だったし、授業についていけないなんてことは無かった。
特に作文を書くのが得意で、作文コンクールでは毎年選ばれていた。
作家になろうかなんて考えていた時もあり、小学6年生限定の小説の賞に応募しようとさえした。
しかし応募するとなった途端、自分の真の実力が露呈してしまうのが怖くなり結局諦めた。
小学校の教師からは、決してクラスで目立つことはないが、機転の利く頭の良い子、読書好きで作文を書くのも上手い子だという評価を得ていた。
自分もその評価に満足していた。
面白いことを言って友達を笑わせるのも、お手の物だった。
注目されることが好きだったかもしれない。
そして、褒められるということが自分は1番好きだったのだと思う。
クラスでの立ち位置は、明るい子とも暗い子とも付き合っているような感じだった。
元々リーダー気質で、1人の子を放っておくことが出来なかった。
実際は、自分は良い奴なんだと自分自身に言い聞かせたかった故の感情だったのだろう。
それと同時に誰にも嫌われたくない、誰に対しても良い顔をしていたいというような思いがあったと思う。
そして、自分の特徴について絶対に忘れてはならないものがある。
自分は、昔からデブだった。
周りの子より常に太っていた。
低学年までは身長も他の子よりは大きめで、とにかく一回り大きい女だった。
高学年からは身長は伸びず、チビになってしまった。
つまりは、自分は、チビデブな女なのである。
しかし幼い時は太っていることについては、あまり気にしていなかった。
だが、この「デブ」という特徴が自分から切っても切り離せない全ての元凶となるのだ。
いや、全ての元凶は自分のこの性格であるのだが、しかし幼い頃の性格とはかけ離れ過ぎている。
この特徴を意識し始めた時から――自分の中の何かが少しずつ変わっていった。
勉強が特別出来たというわけではいが、平均よりは常に上だったし、授業についていけないなんてことは無かった。
特に作文を書くのが得意で、作文コンクールでは毎年選ばれていた。
作家になろうかなんて考えていた時もあり、小学6年生限定の小説の賞に応募しようとさえした。
しかし応募するとなった途端、自分の真の実力が露呈してしまうのが怖くなり結局諦めた。
小学校の教師からは、決してクラスで目立つことはないが、機転の利く頭の良い子、読書好きで作文を書くのも上手い子だという評価を得ていた。
自分もその評価に満足していた。
面白いことを言って友達を笑わせるのも、お手の物だった。
注目されることが好きだったかもしれない。
そして、褒められるということが自分は1番好きだったのだと思う。
クラスでの立ち位置は、明るい子とも暗い子とも付き合っているような感じだった。
元々リーダー気質で、1人の子を放っておくことが出来なかった。
実際は、自分は良い奴なんだと自分自身に言い聞かせたかった故の感情だったのだろう。
それと同時に誰にも嫌われたくない、誰に対しても良い顔をしていたいというような思いがあったと思う。
そして、自分の特徴について絶対に忘れてはならないものがある。
自分は、昔からデブだった。
周りの子より常に太っていた。
低学年までは身長も他の子よりは大きめで、とにかく一回り大きい女だった。
高学年からは身長は伸びず、チビになってしまった。
つまりは、自分は、チビデブな女なのである。
しかし幼い時は太っていることについては、あまり気にしていなかった。
だが、この「デブ」という特徴が自分から切っても切り離せない全ての元凶となるのだ。
いや、全ての元凶は自分のこの性格であるのだが、しかし幼い頃の性格とはかけ離れ過ぎている。
この特徴を意識し始めた時から――自分の中の何かが少しずつ変わっていった。