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本橋くるみ
本橋くるみ
novelistID. 53089
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蒼い青春

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そうこうしているうちにあっという間に1日が終わる。
片親だから、迷惑はかけられない。
だから部活動はやらずに、そのままバイトへ向かう。
バイト先は、家族経営しているお店で、女将さんの顔色を伺いながら仕事をこなしていく。
お客様にはもちろん笑顔で。
何かのスイッチが自分の中にあるようで、バイトになるとスイッチが入れ替わる。
学校とは少し違う自分になれている気がして、楽しいが自分がすこし気持ち悪い。
女将さんの機嫌が悪いと、とばっちりが来て大変だから、なるべく穏便に過ごせるように努力した結果だろう。
家に帰れば、夕飯を作る。
お父さんは、毎日忙しく帰ってくるのも遅い。
栄養も考えて野菜は多めに、そして疲れているだろう肉も多めに…
洗濯して、掃除して、宿題をして…
一息すれば1日は終わる。
なんだか、自分がいつもどこにいるのかわからない。
学校での自分
バイトでの自分
家での自分
それぞれの場面にあった自分の仮面を被って生活しているようだ。
その下に隠れた本当の自分がわからない。
作品名:蒼い青春 作家名:本橋くるみ