蒼い青春
学校に着き、教室のドアを開けるとそこにはいつも別世界だ。
賑わう生徒の声、活気、楽しそうな笑い声…
家とは違う空気にいつも私は吸い込まれる。
しかし、教室に入りすることは、静かに席に着き本を開いて読むことだ。
わたしの席は、一番後ろの窓側の席。
窓を開けて、風を感じながら本を読むのが好きだ。
そういうと聞こえはいいが、あまり人と接したくないからそうしている。
どこかで自分は、ボール一個分人とのずれが生じ、いつしかそのずれが大きくなり修正が出来なくなるくらいに広がってしまっていると感じている。
そんな自分が、はたして人とちゃんと会話が成立するのか、不審な行動をとってしまわないか、他人からみた自分は変ではないか、いつも気がかりで仕方が無い。
そんなこと考える自分も嫌だし、相手にも申し訳なく、わたしが取る手段はなるべく人と接しないようにすることだった。
そのために今日も本を読み、一線を引くことで自分を保っているのだ。