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20世紀に思う

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七 地球の頂点 5月29日著



 地球上には様々な地区があり、21世紀の今はほとんどのところには行けるでしょうし、行った先の情報も比較的簡単に手に入るようになりました。
 しかし20世紀に入るまでは地球全体がどんなところであるのか実はよく分かっていない場所も数多く残っていました。過去にお話しました南極点※もそうですが、今回お話しします「地球の頂点」に人類がたどり着いたのも20世紀のしかも中頃のことなのです。

 地球の頂点、つまりこの星で最も高いところです。皆さんご存知かと思いますが、地球で最も高い山、エベレストです。
 エベレストというのはインド測量局の長ジョージ・エベレストにちなんで付けられた英語の名称であって、当時現地の名称が発掘されていなかったため現在もそう呼ばれています。
 戦後になって現地の名称が発見されこの山は「サガルマータ(ネパール語)」もしくは「チョモランマ(チベット語)」と呼ばれていいて、登山家の間ではチベット側から登る場合は「チョモランマ」ネパール側から登る場合は「サガルマータ」と呼ぶことが多いようです。
 本著では「エベレスト」と説明した方が分かりやすいでしょうが、実はエベレスト卿本人も現地名があるのに自分の名前が冠されていることをそこまで歓迎していなかったようです。著者の個人的な見解として現地の地名ですから現地の名称で呼ぶことが筋だと思いますので、以下はサガルマータと書きます。


※南極については『ニ 地球の果てにある平和』を参照願います。
作品名:20世紀に思う 作家名:八馬八朔