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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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夜に逢った女

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太陽が落ちても
真夏の夜は暑い

それは君の体から離れた僕の体の様だと思う
汗が君の臭いを噴き出している

マグマのように
獣でいた時間から僕を引き離している

君もまた
人の顔に戻るために衣服をまとう

まだ裸のままの僕は
獣と人間の狭間にいる

君の白いインナーが
まだ僕を白ウサギのしっぽのように誘う

太陽が落ちても
僕の心は熱い

君の豊満な体に
覚えてしまった快楽にかもしれない

君はこのまま僕の
記憶から消えていく

快楽を代償に
僕は朝を待つだけなのだ
作品名:夜に逢った女 作家名:吉葉ひろし