飛んで火に入る夏の虫
プロローグ
奥様の名前はアイ、そして旦那さまの名前は直樹。
ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でも、ただ一つ違っていたのは、奥様は仔悪魔だったのです。
「ウソだ、今の全部ウソだーっ! いや、仔悪魔ってのは本当だけど、とにかく俺はそんなこと認めてないぞっ!」
「控え居ろう、この契約書が目に入らぬか!」
悪魔の契約書を直樹に叩きつけるアイ。
脅える直樹。
「ギャァァァーッ!」
――実力行使中。
本心状態の直樹。
可愛らしい笑みを浮かべるアイちゃん。
アイと直樹がドラ焼き一〇〇個で交わした契約は絶対なのでした。
作品名:飛んで火に入る夏の虫 作家名:秋月あきら(秋月瑛)