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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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飛んで火に入る夏の虫

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プロローグ


 奥様の名前はアイ、そして旦那さまの名前は直樹。
 ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
 でも、ただ一つ違っていたのは、奥様は仔悪魔だったのです。

「ウソだ、今の全部ウソだーっ! いや、仔悪魔ってのは本当だけど、とにかく俺はそんなこと認めてないぞっ!」
「控え居ろう、この契約書が目に入らぬか!」
 悪魔の契約書を直樹に叩きつけるアイ。
 脅える直樹。
「ギャァァァーッ!」
 ――実力行使中。
 本心状態の直樹。
 可愛らしい笑みを浮かべるアイちゃん。
 アイと直樹がドラ焼き一〇〇個で交わした契約は絶対なのでした。