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ヤマト航海日誌

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「いやすいません。まあ、ですから、とにかく冥王星なんです。ここで古代を普通のマトモな人間が主役と認める主役にしなきゃいけないんです。冥王星で戦うのは、遊星を止めるためでいい。それが人類を救うため必要だからというのでいい。でもね、主役の古代だけは、それじゃいけないんですよ。冥王星は親の仇で、兄が無念の戦死を遂げた場所である。古代にとってはそうでなければならないんです。そして未知の宇宙への旅に出る前に立ちはだかる壁でなければいけないんです。この試練に立ち向かう決意を固める姿を納得できるように描いて初めて、人は感情移入ができる。古代をほんとの主人公にするというのはそういうことです。ところがぶっちゃんはどうですか。〈主役〉というのは赤青黄色の無敵メカで敵を蹴散らす役だとしか考えてない。これでは『ヤマト』は大人が見れるアニメにならない。子供が楽しむアニメにもならない。高校や大学生にもなりながらアニメを見ていてアニメしか見ないコドモオトナがニタニタと気味の悪い笑みを浮かべて見るものにしかなりえない」

「出渕裕以外の誰ならできるというものでもないなら、このままやるしかないわけか……四つつないで九十分のOVAとするのなら、映画館で上映する手もあるだろうな。声優に舞台挨拶させてやれば、初日だけは客が来るだろ」

「で、大ヒットしたことにする……宣伝に『艦これ』の百倍のカネを遣いましょう。イベント開催しまくって、キャンギャルに森雪の恰好させてプラモを売るしかないでしょうね。それでようやく黒字になるかどうかというところです」

「『艦これ』ねえ……あんなもん、何も宣伝しなくたって『ヤマト』の五倍は客が入るぞ」


なんて会話がされたわけだろ。わかるわかる。いやいや長くなっちゃったけど、今日のログは久しぶりに最初から最後までずっと『ヤマト』についてでしたね。しかしどうせと思っていたけどやっぱり誰も読まんようだし、また当分休むとするかな。


(付記:これを書いたとき〈スケベニンゲン〉は国名だと思っていたが、オランダにある海岸の名であるらしい。)

(付記2:また、文中にも述べてるようにこれを書いたとき『バケモノの子』をおれは見ていなかった。で、この少し後地上波でやったの見たんだけど……いやはや、とても見られたもんじゃねえ。なんであんなのヒットしたんだ? 細田守もダメとなると、日本のアニメは完全におしまいということなんかな)



作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之