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ヤマト航海日誌

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2020.1.30 端数報告



さてと皆さん。前回におれがここに書いたことの意味はおわかりになりましたか。『敵中』の続きを待っている人がひとりでもいるなら書かねばと考えている、なんてなことをおれは書いた。

書いたけれども、その後のアクセス状況を見るにどうやらあれ読んで、『そうか。島田はすぐにでも最後まで書いて出す気になったんだな。オレだけがそれを盗めるに違いない』というふうに受け取ったやつが多そうだなあ。でも、そこだけ切り取って、都合いいように解釈すんなよ。ちゃんと前後の文脈を汲め。

……と君らに言ったところで無駄であろうか。こうしてパチパチPCのキーを叩いている今も、おれの脳に君らの声が聞こえてくる。『いーや、あれはそういう意味だ。そういう意味だ。そういう意味だ……』って、ああうっとうしい。〈OA.studio公式〉さんには本当に申し訳なく思っているが、それはそれ、これはこれ。去年の夏に書いた通り、〈楽天コボ〉に出しているおれのオリジナル小説『コート・イン・ジ・アクト』が売れるようにならない限り『敵中』の続きは書きません。「売れるように」というのは「百万部売れるように」ということであり、これは完全決定事項で一切の変更はないのです。詳しくは横の〈プロフィール〉から〈HP〉の欄に貼ったリンクを押すこと。

別に過大な望みじゃあるまい。このサイトにおれが出してる『通り魔が町にやってくる』が、初めのうち全然開けられなかったものが、去年暮れから急にアクセス受けるようになってきたなと思っていたらついこないだパタッと止んだが、あれはどういうことなんですか。〈楽天コボ〉で買ったやつが自分が書いたものとしてどこかのサイトに少しずつ出していたのを千人ばかり読んでいた。その千人のうちの一部が本当の作者はおれと嗅ぎつけ、連載に先行しようとこっちを覗きに来ていたけれど、できないままに話が終わってもうしょうがなくなった。

と、そういうことじゃないんですか。でなきゃこんなことあるわけねえ、とおれは思うがどうなんでしょう。

その千人の大多数は、それが盗用作と知らない。だから今頃、そのコピペを自分が書いたものとして別のサイトに出してるやつが何人も出始めてるとこじゃないかと思うがどうなんでしょう。

で、そこからはおれがここに以前出してた『コトアク3 少数報告』の前半を読んだ者ならわかる理屈だ。トム・クルーズとスピルバーグの『マイノリティー・リポート』。あの映画の【殺人を予知する者は全員が孤児】という設定が、それで話を作るのがあのバカ映画一本きりならそのイカサマに気づく者は滅多にいない(ってゆーか、ひょっとして世界でおれだけ?)が、そのパクリを百人がやればすぐに誰もが『変だ』と思う。その後は未来の日本で山本太郎ジュニアだとか三世だとかが太郎の基盤を受け継いで「殺人予知システムの廃止」だとか「見直し」だとか喚いても、普通のマトモな人間は「あれはポル・ポトと同じ」と言うだけ。

となるのと同じ理屈で、コピペ犯が何十も出ればすぐに大勢が変だと気づく。それが宣伝になってくれれば『コトアク』のミリオンセラーも夢ではないとおれは思うがどうなんでしょう。そうなったら『敵中』の続きもおれは書く気になれるわけで、そんなに遠い先の話じゃないんじゃないか。

min305さんは「『誰と戦ってるんだろう』という気しかしない」と書いたがしかし、おれの方ではこの長い戦いもどうやら終わりが近づいたと感じたのであの『孑孑』も書いて出してやったのである。〈DLマーケット〉では誰も買わなかった『コトアク』だが、〈楽天コボ〉では買って盗用してくれたやつが早速現れてくれた。そいつはおれが『ヤマト』のリメイク小説なんてものを書いて出してる途中なんて夢にも知らないわけだからな。

知っていたならイスカンダルまで全部終わるのを待とうとする。君らがおれを盗みたくても手を出せないそれが理由で、『コトアク』もまた、『クラップ・ゲーム・フェノミナン』の〈DLマーケット〉では分割公開だったクライマックス手前、山本花子が予知システムの見直しを叫んでキム・ジョンイルだのポル・ポトだのと言われるところを読んでる(なぜかあそこがいちばん覗き屋が多かったんだよな)者なら、あれの全部を自分だけ証拠を残さずコピペできる日が来るのを信じて待とうと考える。

けれどもそれは君達の場合がそうだというだけで、そんなの知らない人間は待とうと思うことはない。一話完結の『通り魔』まで全部読めたその時点ですぐ盗む。

『誰かに先を越されないうちに早く』という考えでね。むしろその方がじっと待ってる君達より利口だろうね。そんな孑孑が今ウジャウジャと水面上に出てきてくれるとこじゃないかと思うから、おれはこいつをいま書いているわけですよ。

今これを読む君達じゃなく、後になってこれを読む人達にわかるようにね。min305さんはそこを勘違いしているが、今読んでいる君達はみんながみんなOLの帰り路を尾行し無言電話を掛け続ければ想いが通じると信じて考えを曲げないストーカーと同じであって、だからおれが『敵中』をすぐ書き終えて公開し、自分だけがそれを盗めるという考えを変えない。ゆえに何を言っても無駄なのをおれはよくわかっているので相手にする価値があるとは考えてない。この文はあくまでも、後でおれを知る人にこの今2020年1月の時点でこれを読んでるやつらがどんなバカであったのかを理解してもらえるように書いてるのだ。そこを間違えないでください……というのもいま読んでいる君らに言うのは無駄であろうな。

けれど中には少しくらい、〈OA.studio公式〉さんのように思ってくれてる人もいるかもしれない。そんな人にだけ言いますが、おれが今『コトアク』を〈楽天コボ〉でつけられる最低の値で出しているのは、後で値上げするためです。売れ始めたら値上げして、さらに売れたらまた値上げする。一度上げたら絶対に下げない。

そういう考えでいるわけです。『科学忍法焼き鳥だ』の回にも書いたが、これが利口なやり方であり、最初に高い値をつけて段階的に下げていくのはおれに言わせりゃバカのやることなんだよな。おれは絶対そんなヘタは打たないので、今の値段で買えるのは今だけだということです。だから買うなら今のうちに。


作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之