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ヤマト航海日誌

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だから『2199』はダメで、波動砲が撃てるなら冥王星を丸ごと吹き飛ばしなさいとおれは言っているのだ。砲台の数は大きな大きな大きな大きな大きな大きな問題である。宇宙戦艦ヤマトが敵の攻撃をどれだけ受けても小破止まりの〈お約束〉を当然と思ってはいけない。

が……しかし、それも違う。おれがほんとに言いたいことは全然別の問題だった。小学校の算数レベルの間違いを出渕裕がしていると言う話であり、だからそれを説明しようとしたのだけれど、そこで初めてこの問題がとても説明が難しいことに気づいたのだ。

で、困ってしまったのだな。普通の人には理解できなくて当然で、南部が「死角」と言った途端に「バカか」と気づくおれは普通の人間ではないのか……。

さておれは、前にあっちの感想ページに書いたがルービックキューブを自力で解いた人間だ。偶然じゃなく、解き方をちゃんと見つけて解いたんだぞ。まあ五時間かかったけどな。これもあっちの感想ページに書いたが、学校で分数の割り算を習ったときもすぐにわかった。つーか、あんなの、教わるまでもなくわかった。

〈1÷1/2〉? んなもん、答は〈2〉に決まってるじゃないか。なんでこんな簡単なことがわからずに、なんだのかんだの言い張って、自滅するやつがいるんだ。

おれはそういうガキだったので、教師はずいぶんやりにくそうな感じだった。

そのおれにとって、『2199』の「死角だったんじゃないんですか」のセリフは実に愚かしく聞こえる。分数の割り算ができないやつが、〈1÷1/2〉と言われてこれに、「〈1/2〉じゃないんですか? どうしても、ボクには答が〈2〉だと言うのが納得できないんです!」と言ってるように聞こえるのだ。

でも、だって、〈1÷1/2〉だぜ。おれの頭では答は〈2〉だと自然にスンナリ出てくるのに、わからんやつにこれをどう説明したもんだろうか。〈1+1〉の答が〈2〉だと論理的に説明せよともし言われたら、それがあまりに自明に過ぎて誰でも困るのじゃないだろうか。

〈1÷1/2〉はそれと同じで本来わざわざ教わらずとも誰でも答は〈2〉であるとわかるはずの計算じゃないの? おれにはそうとしか思えないのでわからんやつにどう説明していいのかわからない……。

いや、まあ、一応、やってできなくもないんだけどね。でもそれはここには書かない。別のある場所に出しているのでできるもんなら見つけてみたまえ。

で、南部の「死角だったんじゃないんですか」。これがねえ……まあ、幾何の問題だよな。これが幾何的におかしいことをどう説明したもんだろう。おれがわかるのは小学校の算数までで、ちゃんとした幾何は知らんのだけど、しかしそれでもわざわざ教わるまでもなくおれにはこれが幾何的に大間違いなのがわかる。でも、分数の割り算と同じで、わからん人に説明する言葉を持たない。

わかる人にはわざわざ説明しなくったって自明のはずだからな。聞いた瞬間にわからんやつに何をどれだけ説明しても、猿に九九を教えようとするようなもんなんじゃねえのか。

としか思えないのである。ただ、一応min305さんへの返信に書いてもいるんだ。これはつまり、真田が冥王星に砲が一基しかないと考える根拠がないのに真田が冥王星に砲が一基しかないと考えてると言うことなのだ、と。

あるいは、そうだな、ある無実の容疑者が刑事の取り調べに対して事件の犯人でなければ知らないはずの事実に関わることを事件の犯人じゃないのに言ったようなもんと言えるな。テレビのドラマなんかでは脚本家がミスをしてよくこういうことをやり、おれなんかはあきれて見るけど大抵の人はバカだから見ても全然気づかない、スピルバーグの『マイノリティ・リポート』なんて映画がこれのデパートのような……まあ、それはどうでもいいけど、それをここで真田がやってると言うことなのだ。なんだけど、ハテサテそれをどう説明したもんだろう。

これはよく考えたら、ルービックキューブの解き方を文章で説明するようなもんだよなあ。だから、無理だわ、そんなこと。おれはかつてルービックキューブを五時間かけて自力で解いた。世の中にはあれを五分で解く天才もいるのだろうが、おれはそこまでの頭じゃないので五時間かかったのである。君らはどうせ一面しか揃えられないクチなんだろ。どうせ分数の割り算でつまずいてるレベルなんだろ。

だったら無理だよ。これは理解できないよ。だからごめんな。この話は全部忘れて読まなかったことにしてくれ。


(付記:ここにはこんなことを書いているが〈シュルツの選択〉についてひとつおれが見落としていたことがある。min305さんごめんなさい。おれが間違っていました。おれの『敵中=コスモゼロ』ではダメだけど(だから忘れていた)、『2199』のシュルツには選択可能で前線指揮官ならば採るべき本当に正しい道が存在したのだ。それで〈ヤマト〉に勝てるはずでもあるのにバカな出渕がバカだからやらせていない道が……でもここには書かないので、〈ハーメルン〉の2018年12月10日の感想ページを参照すること)



作品名:ヤマト航海日誌 作家名:島田信之