幸福の手紙ですよ
僕は夏季休暇を利用して、恋人の麗と北海道旅行に行くことにした。目的はその他に宮崎あおいさんの事を調べてみる事であった。グーグルで検索したところでは小さな旅館を経営しているようであった。登別に着き、麗が買い物している時間を利用して、観光案内で曙旅館を尋ねた。すると、3カ月前に火事になり閉館中とのことであった。手紙を出してから5年も過ぎている。僕は僕の手紙の所為ではないと否定していたが、やはり気持ちのどこかでは、手紙を出してしまった後悔にかられた。
こんな事が本当に起きる事なのかと、僕の気持ちのなかでは、やはり、そんなことは無いと否定する気持ちもあった。
麗との楽しいはずの婚前旅行も何か楽しむ事が出来なかった。