知ることについての緒言
昨今、歴史問題が政治・外交問題の場にまで、発展し、隣国の韓国、中国、またアメリカ、ロシアからも政治的干渉を受けている。具体的に上げるならば、靖国問題、従軍慰安婦問題、竹島・尖閣諸島、北方領土等がそれである。政治・外交の場で歴史問題を盾に、日本は譲歩を迫られ、それを飲むという政治・外交上の敗北が続き、国益が損なわれている。戦後七十年を経た今、敗戦により刷り込まれた歴史を乗り越え、個々人が自分なりの歴史を取り戻さなければならない時なのである。歴史を失った民族が滅びさっていくのは、歴史がまた証明していくことだろう。
作品名:知ることについての緒言 作家名:長谷川廣秀