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きみのもとへ

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白い肌で 弾力のあるもっちり肌の女の子。
もっちり肌と知ったのは 公園のゆりかごの中でお昼寝中にこっそりホッペにとまってジャンプを三回したそうです。そのままチクリとしたかったらしいのですが あまりの柔らかさとしなやかな脚触りに『こんな汚い脚で乗っちゃダメだ』と思ったらしく 出直してしまったんですね。
でも、オジ貴は 慌てていたのでしょう。女の子がどこの子なのか 確かめなかったらしいのです。(バッカデショ)
その話は、誰に訊いたかって?
急いで戻ってきたオジ貴が 息を切らしていたので 朝露を飲ませてあげようとした優しく綺麗なお花さんの種から育った花の子さんが教えてくれたんだ。
そのうえ その時 蝶さんに追い払われたとか。
オレは、笑っちゃったね。
それからオジ貴は その女の子への気持ちを大事にしてさ。ほかのヒトを刺さなかったんだ。当然 腹ペコで栄養失調 貧血 体液欠乏 独身 これ以上は 可哀想過ぎて言えないです。 
オジ貴は 秋になっても女の子と会った公園で また会えるかと待っていたのです。
でも、寒い冬を前に 冷たい秋風にひゅーっと飛ばされて枯れ葉の下に埋もれてしまいました。

作品名:きみのもとへ 作家名:甜茶