美脚トンデモ3人娘(前編)
「♫別れたあの夏を 忘れられないの
出逢ったそのときに この胸がふるえたの
ずいぶんなこのみネって 人は云うけれど
これでも私には 高望みの方だわ♫」
サエがしおらしく松田聖子みたいに歌った。昔懐かしいエレキサウンドで腰をフリフリ踊ったが、挑発的に太ももを上げたりした。
なぜか男たちが舞台下に集まってきた。そこからはミニスカの中が丸見えなのだ。男たちの熱い視線が心地良かった。
2曲目は『ブルーライトヨコスカ』。アキが「♫エッチしてる」に気分を込め、踊る2人はいちゃつくカップルを演じた。男役のサエがマイクを突きつけると、巨乳のミホが身体をくねらせ吐息をもらす。男たちはヤンヤの喝采、子供も面白がって真似をした。
最後は『悲しきテデボーイ』。リズムに乗って激しくツイストした後、曲の終りで一斉にボ~ン!大きなお尻を突き出した。よく伸びた下半身、艶やかな桃尻!ワオ~、野獣の雄叫びとともに舞台下の男たちが雪崩れた。
「だ、大丈夫ですか?興奮しないで!興奮しないで下さい!」
司会のお姉さんが叫んだが、折り重なった男たちの連呼が止まない。
「アンコ-ル!アンコ-ル!」
空き缶が飛ぶ、サンダルが飛ぶ、帽子が飛ぶ。会場が騒然となって実行委員長が休憩を宣言した。
ヤッタ!ヤッタ!抱き合って喜んでいると、オッちゃんが飛んできてワゴン車に押し込んだ。
「えらい騒ぎや、盛り上がり過ぎや。桃尻が効いた。君ら、ピンクレディよりエロイわ、トンデモ女子高生や。」
後編に続く
作品名:美脚トンデモ3人娘(前編) 作家名:カンノ