桜の学校
これまた抜けてしまいそうな鉄階段を降りて、今度は1階の玄関へ。今はしっかりとシャッターが下ろされた玄関の外には、小学生のときに使った靴箱がそのまま置かれている。
右を向くとそこはトイレの建物。今となってはもう珍しい汲み取り式便所が、入って確認しなくても脳裏に浮かぶ。トイレの後には洗面器に張った消毒液に手を10秒つけるという約束事があったのだが、冬は手が凍りそうで、自然に10秒を数えるのが早くなってしまったものだ。
さらに進むと、あまり広くないグラウンド。こちらへ引っ越してきた当時は乗れなかった一輪車を1ヶ月で乗れるようになって、このグラウンドでした運動会で披露したと思い出す。その練習の時に、乗るときの手すりとして使っていたジャングルジムは、撤去されてしまっていた。