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でんでろ3
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novelistID. 23343
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削除不能

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「で、スーパーセキュリティのログにあるファイルが入っていたフォルダをいくつか消してみたりもしたんだが空振りだった」
「ぉぃぉぃ、危ねぇな」
「奴さえ始末できれば、安心して、復旧できるからな」
「しかし、……」
「さて、ここで、1つ言い忘れていたことがある」
「なんだ?」
「実は、今まで話していたパソコン、タブレットなんだ」
「ほぅ? でも、だから、なんだ?」
「いや、タブレットでなければ、解決しなかったから」
「なんで?」
「煮詰まっているときに、『常駐アプリを減らして省電力』というメッセージが出てきた」
「ぅん? 常駐アプリ?」
「『これだーーー!』と思ったね。奴こそまさに、常駐アプリ。ならば、リストの中にあるに違いない。常駐アプリの一覧を表示させると、『あった』、あの、クソ、忌々しい、俺のIDコードとやらと同じ名前のバッチファイルが動いてる。『これだーーー!』」
「で、どうしたの?」
「とりあえず、そのアプリを、停止させてみることにした」
「ぉぉ、とりあえず、3分に1回、閉じる作業からは解放されるし……」
「ぃゃ、ハナから期待はしていなかった」
「へ?」
「案の定、奴は、休眠するどころか、画像が復活して、すこぶる付きで元気に活動した」
「しぶといなぁ」
「しかし、こっちだって、手がかりは掴んだ。早速、さっきのバッチファイルを検索にかける。程なくして1つのファイルが見つかる」
「そいつを、消して一件落着か?」
「それも、甘いと思った。バッチファイルを生成させるのなんて簡単だからね。まぁ、とりあえず、バッチファイルを消して、すぐさま、そのバッチファイルが入っていたathe1というフォルダを開けてみた」
「何が入っていた?」
「いくつかファイルが入っていた。例のIDコードがファイル名のもあったけど、1つ画像ファイルがあったのが目を引いた」
「aaaか?」
「ぃゃ、違ったんだ。開けてみると、例のスク水女がこっち向いてあっかんべーしていた」
「なんじゃそら」
「で、こんなもの、とっとと消すに限ると、消そうとしたら、勝手に消えた」
「っえ?」
「いや、本当に」
「間違って、どっかのフォルダの移動しちゃったんじゃないの?」
「それも考えて、再検索したが、見つからなかった。でまぁ、それはさておき、奴のことだから、1つじゃない可能性大だなと思い、『athe』で検索をかけたところ、5つほど、ファイやフォルダがヒットした」
「それ全部、そうなのか?」
「分からんが、気味が悪いので、全部消すことにしたのだが、うまく消えない。そうこうするうちに、再検索が始まって……」
「始まって……?」
「そんなものは、1つもないという」
「……どういうこと?」
「だから、自分から消えたんだよ」
「なんで?」
「だから、証拠隠滅」
「はぁ?」
「消せない相手にはとことんしつこく、自分たちに調べが及びそうになったら、一瞬にして消えるんだよ」
「スッゲー」
作品名:削除不能 作家名:でんでろ3