魔九志夢(まくしむ)のアド・ミス物語
20歳の時、帰郷した私に、祖父の妖風魔九志夢がアド・ミス物語の第3話としてこんな話しをしてくれました。それにしても――徳川埋蔵金とは。
私はもう祖父の物語はどうでもよくなり、「その地図、今でも持ってるの?」と詰め寄りました。すると祖父は背筋を伸ばし、「楼恋巣(ろうれんす)、これをお前に託す。だが秘密だぞ」と古びた紙切れを渡してくれました。
それをそっと開け確認しますと、徳川埋蔵金の在処が地図上にマークされてるではありませんか。
さてさて皆さま、徳川埋蔵金が眠る異次元島はどこにあるのでしょうか?
この物語を読んで頂いた方だけに、特別公開させてもらいます。
それは――下田港から南11kmの神子元島(みこもとしま)、その東2kmに。
ただし、異次元島の存在を信じる人にしか見えませんから、あしからず。
作品名:魔九志夢(まくしむ)のアド・ミス物語 作家名:鮎風 遊