透明な音符【詩集5】
やり直しの日
いつだって遅くはないのだと
きみの言葉ひとつを頼りに
私は今また歩き出す
十代だって
二十代だって
三十代だって
五十だって
八十だって
遅くはないよ
私はずっと待ってるから
時間は止まらないけど
私はずっとそこにいて
今もあなたを待っているから
迎えに来て
いつかその日に
終わった日を嘆かないで
明日の希望を捨てないで
あなたが生きるのは今だから
あなたに今日できることを
あの時できなかったことを
私の分まで
きみはそういって笑った
だから私はもう一度立ち上がり
そして歩きだそう
きみの待っている
いつかその日にたどり着くまで
作品名:透明な音符【詩集5】 作家名:maki