透明な音符【詩集5】
這ってでも進め
大地が夜の側に入ろうとしている
太陽の恵みが失われる恐怖の時間
もしかしたらこの夜は
もう永久に明けないのではないか
そんな不安の始まり
歓喜の女神は鞭持て人々を追い立てる
お前たちはいつまでも時間があると思っているのか
そう問いながら
私たちはどこへ行けばいいのだろう
私たちは何をするべきなのか
人まかせでは答えは得られない
足りない頭でも総動員して
精一杯考えないと
今自分にできることは何?
後悔したくなければ
頭と手と足を使え
自分で動け
時の女神は待ってはくれない
這ってでも進め
誰のためでもない自分の為に
作品名:透明な音符【詩集5】 作家名:maki