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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ブルーダイヤモンド

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 「ママ涼香のお腹変じゃないかな」
「そう思うの」
「うん」
「でもね、みんなと違っていてもいいのよ。そのことで虐められたら強くなりなさい。他のことで皆よりも頑張りなさい。そのお腹は自慢したらいいのよ」
 涼香が5歳の時の会話である。
 涼香の父は鉱山技師で南アフリカに技術指導に単身赴任していた。1975年であり、アパルトヘイトの時代であった。彼は現地人から慕われていた。その父は翌年に帰国した。10年に及ぶ勤務であった。その慰労にと南アフリカ共和国からブル―ダイヤモンドが送られたのである。およそ1カラットの原石であった。
 涼香が産まれ、1歳になり・涼香はかなりの出べそであった。すぐにも手術をと医師に相談したが、3歳まで待った方が良いと言われた。
 涼香が3歳になり、手術をした。
作品名:ブルーダイヤモンド 作家名:吉葉ひろし