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天月 ちひろ
天月 ちひろ
novelistID. 51703
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AYND-R-第四章

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チップを持ったてを宙に上げながらミルファルは言った。
一同に笑いが沸いた。

ひとしきり笑った後、リーは

「…それでは、またいつか」

と世界越えの術を発動させた。

三人の前に、リーを中心として魔力の渦が発生する。
それは風圧となって三人を包んだ。

そしてリーはしずかに

「…皆さん……本当にありがとうござ……いや」

それでもはっきりと三人に聞こえる声で

「…ありがとう、助かったよ、みんな…」

とリーは言った。

三人は一瞬驚いたものの笑顔で、

「どういたしまして」

と答えた。

「…それでは、また会うときまで健在でいてくださいね」

リーは三人に言った。

「なんだ、結局敬語に戻っちゃうの?」

ミクリィが笑いながら聞いた。

「はい。やっぱりこっちの方が使い慣れるのと
 この方が私らしいですから」

と言ってリーは笑った。
三人にも笑いがこぼれた。

「…では」

と言って、リーはその場から姿を消した。










AYND-R- 完








作品名:AYND-R-第四章 作家名:天月 ちひろ