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あなたにどう?

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「何かいいことでもありましたか?」
突然、僕の部屋の入り口から声を掛けられたときは、さすがに驚いた。僕の夢中を奥さんに知られてはいけない。うしろめたさは、やや罪悪感を含んでしまったのか……
いやそれはない。
僕は、変わらず思っている。ただの言葉の交流だけだ。気持ちまでは流されていない。
(そうだよ。ほかのところでも、コメントしているんだから)
掌の汗を こっそり部屋着にしているスウェットのズボンに擦りつけて僕は言う。
「ちょっと興味のあることが書かれていたから ハマっていただけさ。まったく ぅっはははっ」

だけど、ある日のことだ。
仕事から帰って、奥さんの美味しい料理と飲んだ酒。旨かった。疲れも歪んだ機嫌も解消されて、部屋でパソコンを付け、ログインした。ただいつもより 酔っていたのだろう。
僕は。創造マドンナさんのハンドルネームを検索欄に打ち込んでいた。
検索。
「あ、出た…… 何でも答えてあるんだなぁ」

作品名:あなたにどう? 作家名:甜茶