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今日も空は青い

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 そう言われ、配線されていた機器類からビスを緩め、配線を取り外す。
 後は、箱に入れて倉庫へ戻すだけだ。
 そう思っていると・・

 リーン・リーン と電話が鳴る。

 「はいもしもし、電気係です。」 おもむろに西原が電話を取り対応する。

 「RCM作業終了だそうです。」 充浦班長へ連絡した。

 「西原、栗本連れて行って、電源解放の仕方教えたって。」
 「あいよ。栗本、いこか。」そう言われ、軽くうなずき、栗本さんと電源開放へ向かった。

 「まずこのNFBから切って行こう。」
 「次これ。・・・・次・・・」
 
 「なんで、この順番なんですか?」と、私は西原さんに聞いた。

 「通常、直接電源に作用される所から開放していくんや。」
 「いきなり大元から開放すると、色々制御の条件とかもあるから、異常アラーム鳴ったり、
  ヒューズが飛んだりするからな。間違えないように。」
 「あと、そこにある主ロールサイリスタ盤なんやけど、そこはドアの検出もあるから、ドア開けると、
  ライン停止とかになるで。一応、鍵掛けてるから、開けるとしたら故意で開けると言う事やけどな。」

 「これ、すぐには覚えられへんわ。めっちゃ切る所多いじゃないですか〜。」
 「まあ、徐々に覚えて。出来るだけ早くやけど。」そう言いながら、再確認をしている。

 これはまずいな。メモメモ・・・ 胸ポケットから、手帳を取り出し先程切って行った所の名称を記入していく。

 あれ、どれやったっけ? 分からんようになった。 

 「西原さん、この後どれでしたっけ?」
 「どれ??その次はこれ。冷却ファンNFB。言うたるから、書いていき。次・・・・」
 言われるままに、手帳へ順番に書いていった・・

 「電源入れる時は、その逆やから。それじゃ、戻ろか。」
 そう言いながら、電気室を出て行った。私もその後へついていく。
 工作場へ戻り、
 「開放完了です。」そう、班長へ報告する。
 「はい。お疲れ。もうちょい時間有るな。さっきの部品倉庫へなおしといて。」
 「場所教えるから、いこか。」西原が私に言う。

 「NFBはこの棚、PBは向こうの棚。LSはその隣。・・」
 言われたとおり、順番に戻していく。
 色々見た事のない部品が一杯ある。
 
 これから、この部品を覚えらなあかんのかあ〜。 凄い量やな。
作品名:今日も空は青い 作家名:そ ら