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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 戦いは終わった。
 だけどオレの心は晴れなかった。
 舞は俯いたまま顔を上げようとしなかった。
「一体何だったんだよ?」
 舞の前に膝をついて座るオレは頭を掻き毟る。
 すると千鶴ちゃんが言って来た。
「元はと言えばタクミ君の責任よ」
「はぁ? オレが? 何で?」
 千鶴ちゃんは呆れた顔でため息を零すと唾液まみれで泥まみれの紙切れを手に取り開いて見せた。
 殆ど歪んでて読めないが意味は分かった。確かにこりゃオレの責任だ。
「舞…… その……」
 オレも中々言い出す事が出来なかった。こりゃオレもツンデレだ。
 だけど思いきって言う事にした。
「舞、オレが悪かった」
「……えっ?」
 オレが頭を下げると舞は涙で赤くなった目でオレを見て来た。
 オレは間を開けると頬を描きながら続けた。
「また何か作ってくれないか? オレの好物は、お前知ってるだろ?」
「……自信、無い」
「いいよ、お前が作ったモンならな」
 オレは舞に向かって口を上げる。
 舞も涙を拭くと笑いながら頷いてくれた。