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廃人ニートと義妹と幼なじみと

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プロローグ その男、ニートにつき



まだ昼だというのにカーテンを締め切り、薄暗い部屋をパソコンのディスプレイの光が照らし、キーボードを叩く音が響く。部屋の中は常に綺麗に片付いている。そんな中パソコンでネトゲをやっている男こそこの俺藍原紅である。年齢は17。学校は進学校に入っていた。まあ今年退学したけど。今は世間で言う廃人、ニート、引きこもり、プー太郎、をやっている。こうなった理由は多分中学時代の頃の出来事に原因があるだろう。自慢でもなんでもないが中学時代の俺は腕っぷしが強かった。家がそれなりに金持ちで一人っ子だったということもあり様々な格闘技を習ってた。空手、柔道ともに黒帯だったし、剣道や合気道も有段者だった。その他にもテコンドーやボクシングもやっていた。その頃はやんちゃしてて喧嘩ばかりしてた。今となっては過去のことだが。
そして俺は高校生になったら自分を変えようと思った。いわゆる高校デビューだな。俺はそこそこ勉強してそこそこの高校に受かった。だけどいざ高校生活が始まるというときに両親を事故で無くした。俺なりにショックだったな。俺は伯母さん、お袋の妹さんに引き取られた。高校には入学式のときにしか行かず、はれて俺のニートライフが始まった。
ちなみに俺が最後に外に出たのはその入学式の日である。買い物はネットショッピングで済ませられるし、髪も自分で切っている。最初の頃は残念な髪型になったけど今となっては行ったことはないが1000カットで切るよりはマシな髪型にできるようになった。それに毎日筋トレは欠かさないから筋力の衰えはないだろう。
叔母さんはランジェリー会社の社長で家に帰らないことが多いし帰ってきても夜中で早朝にはすぐに家をでる。今住んでいる家も大きくいかにも金持ちの家って感じだ。実際金持ちだけど。そんな家だからこそ俺は優雅にリッチなニートライフを満喫している。ただ問題があるとすれば…