moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-
ネオ 「(少しの沈黙のあと、ため息をついて)……仕方ないわねえ」
ネオ、鞄を開いて何かを取り出す(【SE】鞄から取り出す音)。
それを突っ伏して泣きべそをかいている健斗の前に差し出す(【SE】差し出す音)。
みちる「(ネオが差し出したのを確認して)あ、健斗」
健斗 「(鼻をすすり、立っているみちるの方へと顔を向いて)なんスか」
みちる「前」
健斗 「え?」
健斗、目の前にある包装された箱を見つめる。
健斗 「こ、この四角いのは?」
ネオ 「(照れながら)……フン」
健斗 「(涙で潤んだ瞳で)せ、せんぱひぃっ……」
ネオ 「(恥ずかしそうに)別に、アンタのことをどうと思ってないんだからね」
健斗 「(涙ぐんで)ありがどうございばす。うわ――――ん!」
ネオ 「(呆れ口調で)チョコ一つで大げさなんだから。(巧の方へ顔を向けて)はい、タックンにも」
巧 「(照れながら)あ、ありがとうございます」
ネオ 「どういたしまして」
みちる「(意外だと思っているように)へえ、あんたがチョコを渡すなんてね」
作品名:moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?- 作家名:永山あゆむ