千尋ちゃんと大河くんと薫
神崎薫という人間がいる。
歳は今年で十七。
身長は百六十ジャスト、体重は五十少しないくらい。
男性にしては若干長く、女性にしては若干短い、耳にかかる程度の短髪。
口はだいぶ細く、目は対照的にパッチリとしていて大きく、顔はどちらかといえば女性寄り。
とは言え男性と言われても何の違和感もない。
声はハスキーボイスで、どちらかというと男性寄り。
とは言え女性と言われても何も違和感がない。
決して男性に傾倒しているわけでもなく、かと言って女性に傾倒しているわけでもない。
性格は至って温厚。お人好し。
弓道部所属。特技は模写。趣味は映画鑑賞。
好きなものは刀や着物などの和風のもの。
苦手な物は電子機器。
『レディースデーやメンズデーに映画館に行くと割引するか店員に悩まれる』というのが子供の頃からの悩み。
親友に上沼千尋という女子と安達大河という男子がおり、神崎翔という兄がいる。
そんな『中性的な』人間だった。
作品名:千尋ちゃんと大河くんと薫 作家名:赤ずきん