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秋月かのん
秋月かのん
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第1章  1話  『ハジマリ』

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「え…あ…、そうでした!すっかり忘れていました。入学の申請したら急いで戻るよう言われてたんでした。ヒナちゃんとのお話がとても楽しかったのでそのことはすっかり忘れてました。ダメですね~私、えへへ♪」

ミナは、可愛らしい舌をチロっと出して悪戯っ娘のように笑っていた。

「気にするな。でもまぁ、あれから時間も結構経っちまってるし、急いだ方がよさそうだな」

「そうですね。では、急ぎましょうか。ヒナちゃん、私の家まで競争しましょうよ」

「いいけど…大丈夫か?また、迷子になるかもしれないぞ」

「むぅ~。大丈夫ですよ~だ。今度はちゃんと道を覚えてきましたから心配ご無用です」

ミナは、小さな胸をぽんと叩いて自信満々な面持ちで答えた。

「それならいいけどな」

「あ~信用してませんね~!わかりました!私が勝ってヒナちゃんを信用させてあげちゃいますから」

「是非そうしてくれ。俺に勝てればな」

俺は、闘争心が沸きあがってきたのかミナに不敵に笑みを浮かべた。

「はい。絶対私が勝っちゃいますからね。覚悟していて下さいね~!では、位置について…、よーい…、ドン!!」

ミナの掛け声と同時にミナは全速力で走り出した。
あぁ、ムキになっちゃって。ホント可愛い奴だな。
っと、俺もスタートしないとな。まぁ、俺が本気でやればミナなんか簡単に勝てるが…
しょうがない、ここはミナに花を持たせてやるか。

俺はそう思うと、少し回り道をしてミナの家を目指すのだった。




こんなくだらないことで笑い合える毎日、仲間と一緒に楽しく過ごす毎日…。
これからもずっと続くだろう…、と俺はこの時そう思っていた。

<次回へ続く>