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Twinkle Tremble Tinseltown 10

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 そもそも最初から分かっていたことなのに。女の沈んだ表情も、蛇に丸飲みにされる少女も、まずいクッキーも。何か一つに憤るのは理不尽なことだと誰もが知るべきなのだ、本来ならば。だがラビーは分を弁えていたので、そこまで世界に強要する気はさらさらなかった。


 蓄膿のように感覚の鈍った知覚にも、デパート前を過ぎて再び薄暗さに戻っていく通りの空気は簡単に察することができたし、体も歓迎していた。
 足の動きを止めることなど一切なく、ポケットから携帯電話を取り出す。最近とみに引き出す番号を表示させ、発信。コール四回目で深みのある声が聞こえてくる。唾液は粉に吸い取られて、気づけば舌が干からびていると、口を開いてから知った。