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天田昇
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森の館
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「お腹が空いたね・・・ポロラン」
ポロランの質問をよそにピロリンは言いました。
「そうだったわ!」ポロランは慌てて裏庭に駆けて行きました。
少しの間に野菜はとても柔らかく煮えておりました。
「ミルクをつぎ足して味を調えてと・・・」
ポロランは大きい声で叫びました。
「ピロリン~お昼に致しましょ?」
ピロリンはお道具箱を入り口の中に入れて
ポロランの声が聞こえる裏庭のほうへゆっくり歩いて行きました。
広い木のテーブルの上に温かいスープの湯気が緩やかな風と
一緒に揺れていました。
作品名:
森の館
作家名:
天田昇