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森の館

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ピロリンは少しずつ形が出来ていくのを楽しんでおりました。

ピロリンの作っているポストはピロリンが最初に描いていた

イメージのポストとは違う形になっていきました。

それでも形はほぼ出来上がってきました。

ピロリンはポストを作っていくうちに最初に描いていたイメージが

少しだけピロリンの意識の中で変わっていったのです。

ピロリンはふと思い出したようにポストを作っている手を休めて

ポストを下に置きました。

そして、ピロリンは入り口のドアに立てかけてあった看板を

取り出しました。

白いペンキは完全に乾いておりました。

ピロリンはそれをドアの真ん中に釘で打ち付けました。

トントン・・・トントンと繰り返して打ち付けて完了したのでした。

ピロリンはドアのまん前に仁王立ちに立ち腰に両手を置いてドアを眺めました。

ピロリンはピロリンとポロランの館全体を眺めました。
作品名:森の館 作家名:天田昇