森の館
ピロリンは自分がこれから作ろうとしていることを想像しながら
「木工の絵」の本を読んでは眺め何やら鉛筆で絵を描き始めました。
こうしてポロランとピロリンが作業をしている間に陽は傾いていきました。
ポロランもピロリンも裏のドア戸を閉じリビングの戸を閉めました。
夕食は家の中です。
「ねえ ピロリン」「なんだい ポロラン」
「今夜も星が綺麗かしら」
「うん 満天の星だったら明日も晴れるね」
森の夜空はいつも星が輝いていたのです。
「明日も晴れたらもう一度作るよ」とピロリンは言いました。
ポロランは「今度はどんな看板になるのか楽しみですね」
と言いました。
ポロランもエプロンに付ける大きいポケットの刺繍を
完成させようと思いました。