ihatov88の徒然日記
111若気のいたり12/26
前回の続きです。
高校時分の友人の娘さん(現在高校生)にネタを振られ考える二人のおっさん。
地元の市長ほどできた人間ではないので、ワタクシも悪さはしました。でも、隠れて酒は飲みませんしタバコに至っては生まれてから吸ったこともありません。これは実話。
「うーん、若気のいたり」
「やっぱ、アレやな」
20年来の友人とで上がった共通の話題。これも実話。
大学生の頃、原付で通学してた時期がありました。坂の上にあったので乗り物は必須です、車はNGでしたし。
授業が終わり、その友人は歩いて駅の方に帰ろうとしているのを見つけ……、
「よう、乗ってく?」
「でも、原チャリやん」
それでも構わず、
「乗ってく?」
「いいの?」
「ヘル無いけど(←問題はそこじゃない)」
言い終わらないうちに友人は乗車。この時は悪乗り、というより既に交通違反。
下校する学生の並を横にさらに進むとその友人の彼女も同様に帰路に向け歩いているのを発見。横付けして息を合わせて彼女に向かって、
「よう、乗ってく?」
「いいの?」
「乗ってく?」
「それじゃあ……」
成り行きで彼女を間に乗せて三人乗り。そのまま原付は坂を下り駅の手前で左折しようとしたところで……。
「はい、すんません」
パトロール中のお巡りさんに止められタッチアウト。ありがたく切符を頂戴しました。反則金5000円。二人乗っても三人乗っても同じ額というのは勉強しました。でも勉強するのはそこじゃない。
「うわ、おっちゃん悪ぅ。でお父さんも」
呆れた表情の娘さん。その彼女とやらはアンタのお母さんということは言わないでおこう。
「かっこよくないハナシは、かっこよくないオチでないと」
「まあ、そん時はノリだけでおもろいと思ったわけなんやけど、事故ったら目も当てられんかったやろな」
「とにかく、イキって言う話題でもないけど、もちろん反省はしてます。間違ってもいいこととも思ってません」
「まあ、楽しいと思うことはルールの中にあるもんと、おっちゃんは思うで」
「はーい」
意外に素直やないかい。でも、ルールの範囲を越えたら面白いものも面白いと言えなくなりますよね、持論。ワタクシの場合、勉強料5000円で学習しました――。真似しちゃダメよ。
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔