ihatov88の徒然日記
64 春の眠りを覚ます〇〇カー 4/9
「県議会立候補、〇〇、〇〇、〇〇です!」
ポカポカ陽気の春の日うたた寝こいてると、ウグイス嬢の連呼で目が覚める。そういや選挙が近いんだった。これを言っちゃあいけないんだけど、誰がやっても世の中って大きく変わらない。それはそれで誰が議員になってもそれなりに食べていけてるので無関心になっていると言った方が正しいか。無茶苦茶な政治をするようだったら選挙に行くかな?それも全くもって未知数だ。
そもそも、議員って何を一生懸命になって訴えてるのだろう、そんなワタクシはテレビのスイッチをいれると、地元では有名になったある県議の記者会見が放送されていた。
「この世の中を、この世の中を!
ああ"~っ、ヒィ~※₩∞∮㌍!!!!」
「……で、――して、やっと議員になったんです!」
去年有名になったアノ人ではないですか。そういや県議やったんだ、しかも地元の。ということはウチらがアノ人に仕事を与えてるということか?
「ははーん、なるほど」
長年の問題が氷解しました。候補者が必死になる理由、あれって就職活動やったんや。
職を求めて自分を売り込むのに必死なのはかつてのワタクシもおんなじだ。確かにあることないこと時には口から出任せウソ八百八十八を使って使って今の職をむしり取ったさ。就職できなきゃ無職だし食べて行けませんしね。
そう思い通りにある選挙の候補者掲示板を見ていた。ここはまさにアノ人がかつて立候補した場所、そこを見てみると……
「なーんや、立候補してへんのかいっ!」
ま、そりゃそうなんですが。懲りずに立候補してたら面白かったのに、どうせ一票入れても大きく変わらないならワタクシの清き一票入れたろうと思ったのに?なんてね。
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔