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森の中の棲みか

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裕子と広子と真奈美と愛と憂の5人は一斉に立ち上がりました。

夫々が荷物をまとめて置いてある場所に行き、リュックを背負いました。

裕子と広子と真奈美と愛と憂の5人はそろそろと森の道の方へ歩いて行きました。

アカタマ愛ちゃんとアカシマ憂ちゃんとアボタマ広クンは最初は10本の足を眺めておりまた。

そして、その10本の足は次第に5人の体になり5人の姿だんだん小さくなり消えて行きました。

「もうじき日が暮れるね」アボタマ広くンは言いました。

アカタマ愛ちゃんとアカシマ憂ちゃんはアボタマ広くンに「うん」と言いました。

森は日が落ちるとすぐに暗くなりました。

アカタマ愛ちゃんとアカシマ憂ちゃんとアボタマ広くンはいつの間にか静かになりました。


ここは深い深い森の中この森にはきのこがたくさん棲んでおります。

ここは深い深い森の中の「きのこ村」と森の仲間は呼んでいたのです。

             おわり




作品名:森の中の棲みか 作家名:天田昇