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SECOND HALF

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俺の両親のところにも佳奈を連れて行った。親父もお袋も、佳奈を歓迎してくれた。両親はどうやら、一人息子の俺が、一生独身になってしまうんじゃないかと、心配していたみたいだ。
そして俺は佳奈と結婚の準備を進めた。
結婚式はチャペルでやるのが佳奈の希望だったから、俺は自分の出身大学での披露宴を提案した。俺の出身大学はミッション系で、キャンパスの中に、天井が高くて蔦に覆われた立派なチャペルがあるし、大学のグリークラブがアルバイトで聖歌隊をやってくれる。そこで式を挙げて、傍のゲストハウスで披露宴を開くのはどうかと提案した。費用面でも比較的安く上がるし。
佳奈は賛成してくれたが、問題はこのチャペル、結構人気があって、かなり先まで予約で埋まっていることだった。だからたまたま半年ほど先にキャンセルが出たのはラッキーだった。

結婚式の2ヶ月前が、カナの三回忌だった。もうあれから2年経ったんだ。
佳奈に三回忌のことを話し、一緒に参加しないかと尋ねたところ、ぜひ参加したいと言った。
俺は清川先輩に結婚が決まったことを告げ、佳奈を三回忌に連れて行ってもいいかどうか、ご両親に確認して欲しいとお願いした。清川先輩は、確認するまでもない、俺も挨拶したいから絶対に連れて来い、と言った。

作品名:SECOND HALF 作家名:sirius2014