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SECOND HALF

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まず、簡単に俺の自己紹介をしておく。
俺の名前は不破賢太郎。年齢は38歳。身長186センチで体重はおよそ0.1トンある。
都内の中堅の建設会社に勤めているサラリーマンだ。
ルックスは自分ではまあまあだと思ってる。仲の良い友人は「イケメンのゴリラ」と言ってくれるし、口の悪い友人は「ゴリラにしてはイケメン」と言ってくれる。(俺は褒められてるって思ってる。)
言葉遣いが少々荒いのは勘弁してくれ。高校・大学と荒っぽい環境で過ごしてきたし、仕事がら現場の職人さんたちと話すときには、あんまり丁寧な話し方よりも、この方がお互い話し易いんだ。

俺はそこそこ進学校の都立高校に入ったんだけど、でかい体を生かそうと思って、ラグビー部に入部した。元々弱小ラグビー部だったし、体がでかくて足もけっこう速かったから、すぐレギュラーになった。ポジションはナンバー8。ラグビー部の2年先輩に清川という人がいた。清川先輩は、体はすごくがっちりしていたんだけど背が低くて、だからポジションはスクラムハーフだった。
試合でスクラムを組んだときは、俺がボールをキープしながらタイミングを見て、ボールをピックアップして突進したり、清川先輩にトスしてそこから展開したりして、俺と清川先輩の息はぴったり合っていた。
清川先輩は高校卒業後、1浪して合格した大学のラグビー部に入った。俺も清川先輩の後を追うように、同じ大学に現役で合格して、ラグビー部に入部した。だから、高校では2年先輩だった清川先輩は、大学では1年先輩だった。
その大学のラグビー部も高校と同じでやっぱり弱小ラグビー部だったから、俺は1年生の後半にはもうレギュラーポジションを確保していた。俺が入部した頃、スクラムハーフは4年生の先輩が先発メンバーだったんだけど、清川先輩はその先輩と交代で使われていて、4年生の先輩が卒業してからは、清川先輩が先発メンバーになった。
チームには個性豊かなやつらがいっぱいいた。鋭いパスと正確無比なキックでチームを自在に操るスタンドオフ桐原とか、守りの最後の砦で攻撃の切り札のフルバック本郷とか、タッチライン際を切り裂いて駆け抜けるトライゲッターのウイング工藤とか、背は低いが全身筋肉の塊のようなフッカー岩村とか、他にも挙げればきりがない。高校・大学時代のラグビー部のチームメイトは、卒業後もたまに集まって飲んだり、一緒に旅行に行ったり、お互いに家に泊まったり、今でも最高の仲間たちだ。

作品名:SECOND HALF 作家名:sirius2014