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「うん…………でも、それと比例して、『誘惑誘引（テンプテーション）』の力もまた強くなっていくことになるんだけど、ね」
「も……もしも、その、『誘惑誘引（テンプテーション）』の力が強くなっていくと、どう……なるの？」

　俺は、少し、興味と不安の入り混じった想いで聞いてみた。

「……ど、どんどん、女の子のアプローチが、積極的にというか、だ、大胆にというか、エ、エッチにというか…………い、言わせんな、バカ隼人っ！」

　と言って、シーナにグーで殴られました。

「痛っ！　な、殴ることないだろー、…………しかもグーでっ！」
「う、うるさい、うるさいっ！　と、とにかく、『誘惑誘引（テンプテーション）』の力は危険だから『神通具現化（ディバイン･フォース）』を使い過ぎない程度に使い続けろってことっ！　はい、この話は、これで終わりっ！」

　と、言って、顔を真っ赤にしたシーナは、無理やり話を終わらせて、『教育棟（通称：本館）』に向かって走って行ってしまった。


「神通具現化（ディバイン･フォース）を使い過ぎない程度に使い続けろ…………禅問答かよ」