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みやこたまち
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novelistID. 50004
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冥界解明迷宮 ~朝顔の棘~

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 戸草は、店員の申し出を固辞してトイレに入った。出てきたとき、戸草の装束はひじょうに奇妙なことになっていた。ジャケトもシャツもズボンも後ろ前に身につけ、どうやっているのか革靴までもが前後さかさまだった。さらに奇妙だったのは、この不自然な姿の戸草を、店内の誰もが、見咎めなったことだった。そのなりで、戸草は一人で、地下迷宮へと入っていった。係員からコース図もヒントも受け取らず、食料もチップもないまま、ふらふらと冥界へと下っていった。

「次のヨイガシに。きっと」そう呟きながら。

おわり