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人は書き続ける限り、誰でも作家である。~一歩踏み出す勇気

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 だから、自分は自分の世界を追求していけば良いんだと結局は変わりばえのしない

 結論に至りました。

 そして、次に考えたことは、では、ヒット作を読めば、少しは勉強になるかもしれない

 ということでした。

 ケータイサイトで大ヒットを連発して不動の地位を築いていることから

 〝女王〟と呼ばれている人の作品を幾つか読んでみました。

 しかし、どういうわけか、私にはどれも世界に入り込めませんでした。

 面白いと感じる前に、何故、この作品が受けるのか判らない。

 何作か試してみても、同じことでした。

 もしかしたら、それが判らないからそ、私は凡才なのだろうとも思いましたし、

 事実、そうなのだろうと思います。

 ですが、どうしても無理でした。

 それに反して、昨夜、たまたま同サイトで見つけた方の作品は読者数も少ない

 ものでしたが、すんなりと入り込んで結局、読破してしまいました。

 心に残る印象的な作品でした。

 もちろん大多数の読者の圧倒的な支持を受ける作品は、

 多くの人の心を揺さぶるだけのものを持っているのは間違いないでしょう。

 しかし、かといって、その作品がすべての人を余すことなく魅了するかといえば、

 そうでもないのだ、私はそんな風に思いました。

 また、読者がなかなかつかない作品だからといって、

 それではすべての人にとって意味がないかとえば、そうではない。

 つまり、読む側の好みによって、読みたい作品も読んで良かったと思う作品も

 違うのだ-ということ。

 また、ヒット作必ずしも万人に合うかといえば、そうでもない。

 そんなことが何となく判ってきました。

 好みというのは感性という言葉に置き換えられるとも思います。

 これらのことから、作品を書く場合においても、また、逆に誰かの作品を読む場合

 にも、自分の〝感性〟を無視することはできないのだなとも悟りました。

 感性を無視して受け狙いの作品を書いても、また、皆に受ける作品を無理して読もう

 としても、それは所詮、非生産的な行為に過ぎません。

 たったこれだけのことを悟るのに、随分と時間がかかりました。

 また、堂々巡りして戻ってきた場所は同じところ、

 自分は自分らしい作品を書き続けていくしかないという結論です。

 ただ、自分の書きたい作品世界を追い続けるのと、作品の質そのものを上げよう

 とする気持ちは別かと思います。

 仮に誰かから、ここはこういう風にした方が良いとアドバイスを貰ったら、

 それは謙虚に受け止め真摯に考えてみなければなりません。

 どうも回りくどく理屈っぽい話になってしまいました。

 もちろん、書き手によって、それぞれ考え方の違う話です。

 これはあくまでも、私個人の心のありようを覚え書きとして書いた-

 その程度に読み流していただければ幸いです。