今日もポラリスを見つめて
第3章 アクシデント
言い訳を考えすぎていたのか、十字路を直進の途中で信号が赤になったことに気がついた。と言うよりも気がつくのが遅すぎた。慌てて、ブレーキを握る。
まさか、アイスバーンだったとは………
バイクの後が変な風にブレた後に気がついた。
……バーーーン!
と身体に強い衝撃をうけて頭がクラっとした…。
あ、俺転んだんだ…。
………っっ痛ってぇなぁぁ!!!
と騒いだことは何となく覚えてると共に、救世の道が
出来た!と喜んだことも覚えている。
とりあえず病院だ!診断書だ!
転んだことは運が悪かったが、他に人や車を巻き込まなかったこと、救世の道が出来たことだけはラッキーだった。
とりあえずちょっとかすり傷を追った原付をコンビニの隅に置いて、歩いて近くの病院まで行くことにした。
足は何とか擦り傷で済んだみたいだが、右手がおかしい。
間接がおかしいようでグーにならない。医者ではないが折れてることは何となく分かった。
右利きなのに 右手がおかしいのも運が悪かった。
これで、アンラッキーとラッキーは 1:1。
こんな状況でも数学的な考えをしてしまうのはやはりそういう学校に行っているからであろう。
とりあえず病院まで歩いてみることにした。
学校の近くに病院があったはずだ。
作品名:今日もポラリスを見つめて 作家名:伊沢 毛呂