エヴァーラスティング
カーニバルKILL
そう。全ては、あの1年前の出来事から始まった。
俺は、あの日、大切な人を失った。
雨の中、俺は血に染まった少女を抱き、泣き続けていた。
己を憎み何度も何度も、自分を責め続けた、そして命を絶とうとした。悲しみ。いや、後悔から逃げるために•••。それでも、俺は死ぬことができなかった。それは呪いせいなのか。
ただひたすら、永遠と続く悲しみの感情に苦しみながら、俺は生き続けなければならない。生き続けるしかないのだ。
**********************
俺は、神灼 晴斗。高校1年生。
親を幼い頃に亡くし、高校の寮にすんでいる。
そして、同じ部屋で生活してるのが友達の、神崎 夏目。
「晴斗!起きろ。朝礼に遅刻するぞ」
朝に弱い、晴斗をいつものように起こした。
「先に行っていてくれ。後で行くから」
「そのまま、ずっと寝てるつもりだろ」
晴斗の、朝、定番の一言なのだ。
「ったく。また、呼び出し食らうぞ」
夏目の言葉に、晴斗が反応し寝癖のついた頭をかきながら、晴斗は渋々起き上がった。
「飯できてるから早く食べていくぞ」
「わかったよ」
そして、晴斗は、寝ぼけながらも朝食をたべはじめた。
桜聖学院。日本から少し離れた場所に位置する島にその学院はある。
晴斗は、その桜聖学院に、かよっている。
「晴斗、おはよう」
晴斗達が、クラスに入るとニコニコしならが声をかけてきた女子。姫宮 結衣。夏目の、唯一の幼馴染だ。
「おはよ。結衣」
晴斗の隣で、夏目は機嫌が悪そうにしていた。
(なんで、晴斗だけにおはよう⁉︎俺には?俺にはないのか!)
「夏目。なんで機嫌わるそうな顔してんのよ」
夏目の、表情に気づいた結衣は、原因が自分だとも知らずに夏目に質問した。
「なんでもねぇよ。」
(なに!本気でわかんないのか⁉︎意識しないでいってるのか。俺って存在はなんなんだ...)
と1人で自問しながら、結局何事もないかのように2人にスルーされホームルームが始まったのだった。
「晴斗。昼飯行こうぜ」
長い授業が終わったところで、晴斗達は、昼食を食べに行った。
「晴斗!相変わらず授業寝っぱなしだな」
「そうだよ晴斗。単位落として進級できなくなっちゃうよ。」
「だってさ、最近、妙に疲れが出るんだよ。もう年かもな」
「おいおい。どうしたよ。見た目学生、中身おっさんとか勘弁だぜ」
晴斗と、夏目、結衣はいつものようにくだらない話をしながら時間を潰していた...。
「お前ら席につけー」
次の日は、佐奈ちゃんこと、相葉 佐奈先生...
「先生をちゃん付で説明するな」
何故か晴斗の額に向かってチョークを投げる佐奈ちゃん。
とてもいい音がしたが、そこは気にしないでおこう。
「気にしろよっ!てか、なんで俺⁉︎」
と、晴斗のツッコミは無惨にスルーされたのも、置いておこう。
「だから、なん...」
何処まで説明したか、わからなくなったため、初めから言い直そう。
次の日は、佐奈ちゃんこと、相葉 佐奈先生の一言で始めてとあっても過言ではないだろう。皆同時に同じ言葉を発した。
「「「「えっ。えええぇぇぇー」」」」
そう。佐奈ちゃんは、転入生がが来ると言ったのだ。
「入って来い」
がらがらがら。ドアの開く音の方を皆一斉に凝視した。
入ってきたのは...。
可愛い。いや、綺麗の代名詞のような、女子。
スタイルが良くショートヘア。見惚れないものはいないだろう。
晴斗もまた、見惚れた1人だった。転入生は晴斗と目が合っ瞬間、瞳を大きくした。
(えっ?)
そして、次の瞬間また、皆とても驚く出来事がおこった。
「ハルっ!!」
転入生は、晴斗へ近付き、抱きついたのだ。
「「「「えっ。えええぇぇぇー」」」」
またも、一斉に叫ばれたこの一言。しかし今回は、一人を除いてだった。
晴斗だけは、固まっていた。そして、考えていた。いつもは、考えることすらほとんどしない脳をフル回転させて。
だが、結論がすぐ出るほど脳は回らない。
ほのかな香りが脳をうめつくしている。
「ちょっ!晴斗!その子とどういう関係よ」
結衣の怒りに満ちた問いかけに晴斗は、現実へと戻ってきた。
クラスのいたるところから、晴斗に向けて冷ややかな目とともに、怒りに満ちた言葉が行き交っている。
「なに?神灼の彼女?」
「なんで、あいつだけ」
「死ね」
「えっ!死ねって酷くない。てか、俺悪くないよね」
晴斗は、どうにか皆の怒りを収めようとしているが、収まるはずもないだろう。
「てか、あんたもいつまで抱きついてんのよ」
結衣は、転校生に向けて尖った口調で言い放った。
転校生は、晴斗から離れて晴斗へ意味深な言葉をはなった。
「やっぱり覚えてないかぁ」
その言葉に、晴斗も困惑してしまった。
「セラ。僕はセラだよ。ハル」
セラ。その名前に晴斗の脳は直感てきに反応した。
「ハル。ハルと遊ぶのも今日でおしまいだね。」
「また、会う時は遊ぼうな。セラ」
「うん。2人だけの約束だよ」
「あぁ。約束だ...」
晴斗は、何かを思い出したように、転入生を見つめた。
「もしかして...あの...セラ⁉︎」
転入生は、ふふっと笑って
「久しぶり。ハル」
晴斗は、転入生の事を思い出せないのも無理はなかった。
幼い頃、親友だったセラの事をずっと男だと思っていた。
スボンをはいて、運動が得意。
しかし、そのセラは実は女だったのだ。
感動の再開の中、佐奈ちゃんによって再び転入生ことセラの紹介が再開した。
「初めまして。親の都合でこの学校に転入することになりました。成瀬 せら です。よろしくお願いします。」
晴斗との一件があった後だったが、再び注目の的となるセラ。だが、結衣だけは、セラの事が気に入らないとでも言うように、ふてくされた様子をしていた。
「恋敵登場だな」
夏目は楽しそうに結衣に呟いたが、結衣の裏拳が夏目に炸裂したことも日常の出来事のひとつであった。
その後、チャイムがなり、興奮気味な雰囲気は散って行ったのだ。
「まさか、セラが女だったとは...」
昼食を食べながら、晴斗はセラとの会話にも盛り上がっていた。
「まぁ、僕も昔は男の子のように振舞ってたからしょうがないよ。まだ、1人称は『ぼく』って直らないけどね。」
へへっと笑うセラの姿につい見ほれてしまった晴斗。
「あのさ...ハル。僕、少しは女っぽく...なったかな......?」
セラが、照れ気味に晴斗に感想を聞く。
「あぁ...。すごく綺麗だよ。思わず見惚れたっていうか、なんというか...。」
晴斗もまた、ものすごい変わり具合のセラについ、素直に本音が出てしまった。
「そっか...。良かった。嬉しいよハル」
綺麗と言われてか、セラは、顔を赤くしながら下を向いてしまった。
「あのさ、私たちのこと忘れてんじゃないでしょうね」
結衣が、晴斗•セラを切れ気味に冷たい目で睨んでいた。
「あっ。べつに...いやっ」
「そ、そそそんなことはないぞ」
晴斗とセラはすっかり夏目•結衣のことを忘れていたかの様に反応した。その姿に結衣は、またも怒りを覚えてしまった。
「えっと...そうだ!改めて紹介しよっか!」
「う、うん。そうだね。」
そう。全ては、あの1年前の出来事から始まった。
俺は、あの日、大切な人を失った。
雨の中、俺は血に染まった少女を抱き、泣き続けていた。
己を憎み何度も何度も、自分を責め続けた、そして命を絶とうとした。悲しみ。いや、後悔から逃げるために•••。それでも、俺は死ぬことができなかった。それは呪いせいなのか。
ただひたすら、永遠と続く悲しみの感情に苦しみながら、俺は生き続けなければならない。生き続けるしかないのだ。
**********************
俺は、神灼 晴斗。高校1年生。
親を幼い頃に亡くし、高校の寮にすんでいる。
そして、同じ部屋で生活してるのが友達の、神崎 夏目。
「晴斗!起きろ。朝礼に遅刻するぞ」
朝に弱い、晴斗をいつものように起こした。
「先に行っていてくれ。後で行くから」
「そのまま、ずっと寝てるつもりだろ」
晴斗の、朝、定番の一言なのだ。
「ったく。また、呼び出し食らうぞ」
夏目の言葉に、晴斗が反応し寝癖のついた頭をかきながら、晴斗は渋々起き上がった。
「飯できてるから早く食べていくぞ」
「わかったよ」
そして、晴斗は、寝ぼけながらも朝食をたべはじめた。
桜聖学院。日本から少し離れた場所に位置する島にその学院はある。
晴斗は、その桜聖学院に、かよっている。
「晴斗、おはよう」
晴斗達が、クラスに入るとニコニコしならが声をかけてきた女子。姫宮 結衣。夏目の、唯一の幼馴染だ。
「おはよ。結衣」
晴斗の隣で、夏目は機嫌が悪そうにしていた。
(なんで、晴斗だけにおはよう⁉︎俺には?俺にはないのか!)
「夏目。なんで機嫌わるそうな顔してんのよ」
夏目の、表情に気づいた結衣は、原因が自分だとも知らずに夏目に質問した。
「なんでもねぇよ。」
(なに!本気でわかんないのか⁉︎意識しないでいってるのか。俺って存在はなんなんだ...)
と1人で自問しながら、結局何事もないかのように2人にスルーされホームルームが始まったのだった。
「晴斗。昼飯行こうぜ」
長い授業が終わったところで、晴斗達は、昼食を食べに行った。
「晴斗!相変わらず授業寝っぱなしだな」
「そうだよ晴斗。単位落として進級できなくなっちゃうよ。」
「だってさ、最近、妙に疲れが出るんだよ。もう年かもな」
「おいおい。どうしたよ。見た目学生、中身おっさんとか勘弁だぜ」
晴斗と、夏目、結衣はいつものようにくだらない話をしながら時間を潰していた...。
「お前ら席につけー」
次の日は、佐奈ちゃんこと、相葉 佐奈先生...
「先生をちゃん付で説明するな」
何故か晴斗の額に向かってチョークを投げる佐奈ちゃん。
とてもいい音がしたが、そこは気にしないでおこう。
「気にしろよっ!てか、なんで俺⁉︎」
と、晴斗のツッコミは無惨にスルーされたのも、置いておこう。
「だから、なん...」
何処まで説明したか、わからなくなったため、初めから言い直そう。
次の日は、佐奈ちゃんこと、相葉 佐奈先生の一言で始めてとあっても過言ではないだろう。皆同時に同じ言葉を発した。
「「「「えっ。えええぇぇぇー」」」」
そう。佐奈ちゃんは、転入生がが来ると言ったのだ。
「入って来い」
がらがらがら。ドアの開く音の方を皆一斉に凝視した。
入ってきたのは...。
可愛い。いや、綺麗の代名詞のような、女子。
スタイルが良くショートヘア。見惚れないものはいないだろう。
晴斗もまた、見惚れた1人だった。転入生は晴斗と目が合っ瞬間、瞳を大きくした。
(えっ?)
そして、次の瞬間また、皆とても驚く出来事がおこった。
「ハルっ!!」
転入生は、晴斗へ近付き、抱きついたのだ。
「「「「えっ。えええぇぇぇー」」」」
またも、一斉に叫ばれたこの一言。しかし今回は、一人を除いてだった。
晴斗だけは、固まっていた。そして、考えていた。いつもは、考えることすらほとんどしない脳をフル回転させて。
だが、結論がすぐ出るほど脳は回らない。
ほのかな香りが脳をうめつくしている。
「ちょっ!晴斗!その子とどういう関係よ」
結衣の怒りに満ちた問いかけに晴斗は、現実へと戻ってきた。
クラスのいたるところから、晴斗に向けて冷ややかな目とともに、怒りに満ちた言葉が行き交っている。
「なに?神灼の彼女?」
「なんで、あいつだけ」
「死ね」
「えっ!死ねって酷くない。てか、俺悪くないよね」
晴斗は、どうにか皆の怒りを収めようとしているが、収まるはずもないだろう。
「てか、あんたもいつまで抱きついてんのよ」
結衣は、転校生に向けて尖った口調で言い放った。
転校生は、晴斗から離れて晴斗へ意味深な言葉をはなった。
「やっぱり覚えてないかぁ」
その言葉に、晴斗も困惑してしまった。
「セラ。僕はセラだよ。ハル」
セラ。その名前に晴斗の脳は直感てきに反応した。
「ハル。ハルと遊ぶのも今日でおしまいだね。」
「また、会う時は遊ぼうな。セラ」
「うん。2人だけの約束だよ」
「あぁ。約束だ...」
晴斗は、何かを思い出したように、転入生を見つめた。
「もしかして...あの...セラ⁉︎」
転入生は、ふふっと笑って
「久しぶり。ハル」
晴斗は、転入生の事を思い出せないのも無理はなかった。
幼い頃、親友だったセラの事をずっと男だと思っていた。
スボンをはいて、運動が得意。
しかし、そのセラは実は女だったのだ。
感動の再開の中、佐奈ちゃんによって再び転入生ことセラの紹介が再開した。
「初めまして。親の都合でこの学校に転入することになりました。成瀬 せら です。よろしくお願いします。」
晴斗との一件があった後だったが、再び注目の的となるセラ。だが、結衣だけは、セラの事が気に入らないとでも言うように、ふてくされた様子をしていた。
「恋敵登場だな」
夏目は楽しそうに結衣に呟いたが、結衣の裏拳が夏目に炸裂したことも日常の出来事のひとつであった。
その後、チャイムがなり、興奮気味な雰囲気は散って行ったのだ。
「まさか、セラが女だったとは...」
昼食を食べながら、晴斗はセラとの会話にも盛り上がっていた。
「まぁ、僕も昔は男の子のように振舞ってたからしょうがないよ。まだ、1人称は『ぼく』って直らないけどね。」
へへっと笑うセラの姿につい見ほれてしまった晴斗。
「あのさ...ハル。僕、少しは女っぽく...なったかな......?」
セラが、照れ気味に晴斗に感想を聞く。
「あぁ...。すごく綺麗だよ。思わず見惚れたっていうか、なんというか...。」
晴斗もまた、ものすごい変わり具合のセラについ、素直に本音が出てしまった。
「そっか...。良かった。嬉しいよハル」
綺麗と言われてか、セラは、顔を赤くしながら下を向いてしまった。
「あのさ、私たちのこと忘れてんじゃないでしょうね」
結衣が、晴斗•セラを切れ気味に冷たい目で睨んでいた。
「あっ。べつに...いやっ」
「そ、そそそんなことはないぞ」
晴斗とセラはすっかり夏目•結衣のことを忘れていたかの様に反応した。その姿に結衣は、またも怒りを覚えてしまった。
「えっと...そうだ!改めて紹介しよっか!」
「う、うん。そうだね。」
作品名:エヴァーラスティング 作家名:†狐姫†