僕と彼女と神隠し
登場人物紹介
和流 真紅(せせらぎ しんく)
琴沢 紗智(ことざわ さち)
鈴原 健太(すずはら けんた)
鈴姫 永遠(すずひめ とわ)
「プロローグ」
世界は、何のために存在するのだろう。誰かが作った世界。
誰かが変えたかった世界。誰かが望んだ世界。世界には、いろんな形があるだからみんな自分の世界を持っている。
僕の名前は、鈴原 直樹 僕は、時々変な夢を見る。一人の少年と一人の少女の夢だ
少年は、悲しみに落ちて、少女は、お礼が言いたくて。
どこか、懐かしい夢だ。自分のことでは無いのにどこか、
懐かしく儚げな夢を見ていた。
今日も幼馴染みが迎えに来る。幼馴染みの名前は、「鈴姫 永遠」
「トワ今日は、ずいぶんと来るの、早いんだね。それに今日は、学校休みだよ」「そんなこと知ってるよ、今日は、一緒に海に行く約束したじゃん」「あ、」「もしかしなくても、忘れてたでしょう。」「ごめん。今すぐ用意するから少し待ってて」「わかった」そんな何気ない言葉を交わしているとふと夢のことを思い出した。
そして今、トワと普通に話せていることが何故か急に嬉しくて
たまらなかった。
「今という未来」
「過去」
もうサチには、言葉は届かない。でも、伝えたいことは、伝えれた。
さて、この世界が終わるまでどうやって時間を過ごそう。
僕は、最後にサチと「今度は二人で海に行こう」と約束した。
その約束を守るために僕は、何ができるだろう。やっぱり、何も
できないのだろうか。サチが逆の立場だったらどうしたんだろう。
考えても、何も浮かばなかったので、サチと思い出の場所を回って見ることにした。最初にサチと初めて会った「公園」あの時は、
猫を助けようとしていたサチが木から落ちそうになったところを僕が偶然通りかかって、声をかけようとした瞬間にサチが木から落ちてきてあの時は、びっくりした。そのあとにサチが僕に気がついて
「猫を助けようとしたんです」ちょっと照れくさそうに僕に言うから、ちょっと恥かしくなって顔をサチから背けた。そしたら、
木から落ちて体が痛いのを思い出したのか、いきなり泣き出した。
サチが泣き止まなかったので初めてそこで名前を聞いた
「君の名前は」「私サチです。琴沢 紗智です」「あなたの名前も教えてもらえませんか」「僕は、シンク。和流 真紅です」「ところで琴沢さんの助けようとしてた猫は、」「あ、」思い出したように木の上を見上げる。そこには、猫が丸くなって降りようとしても降りれない高さのようで困っていた。「じゃあ、僕が助けてくるよ」そう言って木を登って行き猫を抱きかかえると、猫が「にゃ~」と鳴いた。
「助けてくれてありがとうっていてます。」「サチは、猫の言葉が分かるの」「そう言ってる気がするだけです」そう言ってサチは、ほのかに笑った。
サチに出会った次の日に学校に転校生がやってきた。
噂によると女の子らしく男子は、騒いでいた。その時教室の扉が、
開いて先生と一緒に転校生が入ってきた。その瞬間に僕は、びっくりした。「琴沢 紗智です。よろしくお願いします。」琴沢さんは、
僕に気づくと、一瞬びっくりした顔になりそれでも軽く手を振ってくれそのまま先生が指差した自分の席に向かった。
休み時間になると琴沢さんの周りには人の集まりができていた。
「琴沢さんって前どこに住んでたの」「好きな男子のタイプは」「今日お昼一緒に食べない」など、たわいもない話ばかりだ。
琴沢さんが困ってるのがわかったのか、一人の女子が「みんないっぺんに話すから琴沢さんが困ってるでしょう。琴沢さんごめんねみんな転校生が気になっちゃうんだよ。私は、佐々木 穂乃果。
気軽にほのかって呼んで」「穂乃果ちゃんありがとう。私のことも気軽に紗智でいいよ。「紗智ちゃん。今日このあと暇ならどこか遊びに行かない」「いいですよ」「和流さんも一緒にどうですか」急に話が振られてきたので少しびっくりしながら「僕は、遠慮しとくよ」そう答えた「どうしてですか」琴沢さんがそう聞いてくるのに僕は、何も答えれなかった。すると佐々木さんが「彼は、人づきあい苦手なのよ」そう答えた。すると琴沢さんが少し驚いた顔になり、いきなり泣きそうになって僕は、どうしていいのかわからなくなった。
「和流君が紗智ちゃんを泣かしてます」佐々木さんがいきなりそんなことを言い出すので、ますます僕は、どうすればいいかわからなくなりつい口から「わかった、一緒に行くよ」と口を滑らせてしまった。そう言うと琴沢さんは、泣くのをやめてニッコリとこちらを見て微笑んでくれた。
今思えば、僕がサチのことを好きになるきっかけだったのかもしれない。そんなことを思いながら観覧車に向かう、この街には、いやこの世界にはもう僕以外の人間がいなかった。観覧車に乗り込み徐々に観覧車が上にかがっていくそして分かる。世界が白くなって消えていった。もうじきこの観覧車も、世界も消える。最後にもう一度伝えよう。
届かないかもしれない言葉で「サチ、好きだよ」
「現在」
僕は、気を失っていた。目を覚ますと、自分のベットで寝転んでいた。昨日のことが、思い出せない。昨日トワと海に出かけたところまでは、覚えている。家を出て少し歩いたら、トワが走り出して慌てて追いかけたら。頭に頭痛が走りそのあとのことが思い出せない。僕が考えていると家のチャイムが鳴った。玄関を開けるとそこには、トワが立っていた。少し安心したがトワの言葉で体が硬直した。「今日は、何の日か覚えてる。」「今日、今日って何かあったっけ」
「今日は、海に行く約束じゃん」「え、海」「海は、昨日言ったよ」僕は、分けが分からくなり混乱した。「何寝ぼけてんの、海行くのは、今日だよ」「え、じゃあ今さっきの記憶は、夢
なのか」「何訳のわかんないこと言ってるの。」「早く行く準してきてよ」
「あ、あぁ」僕は、考えた。今さっきの記憶は、夢で今日は、海に行く約束の日。でも、どこか違和感を覚えながら海に行く準備をした。
準備が出来て、家を出る。少し歩くと「早く行くよ」トワがいきなりそう言うと走り出した。その時思い出せなかった昨日のことを思い出し、慌ててトワを追いかける、前から車が来ていることに気づき、トワを車からかばう、トワをかばった瞬間に体に激痛が走る。そして、僕は気を失った。
目を覚ますと、見知らぬ天井だった。あたりを見渡すと、トワが涙目になってこちらを見ていた。「ごめんね」「え、」「こんなことになって、ごめん」トワのごめんの意味は、直ぐにわかった。だから
こう言い返した。「いいよ、気にしてない」そういって僕は、トワに
笑いかけた。
病院の先生によると二三日入院したら治るらしいから、僕は、少しの間だけ入院することになったでも、トワが毎日お見舞いに来てくれる約束をしたので、ちょっと嬉しくて安心した。
「二三日の言い訳」
「一日目」
その日トワは、学校があったため僕の病室に来たのは、夕方だった。「怪我は、大丈夫」「うん、良くなってるって、先生が言ってた」
「ならよかった、今度また、海行こうね。」「うん」
和流 真紅(せせらぎ しんく)
琴沢 紗智(ことざわ さち)
鈴原 健太(すずはら けんた)
鈴姫 永遠(すずひめ とわ)
「プロローグ」
世界は、何のために存在するのだろう。誰かが作った世界。
誰かが変えたかった世界。誰かが望んだ世界。世界には、いろんな形があるだからみんな自分の世界を持っている。
僕の名前は、鈴原 直樹 僕は、時々変な夢を見る。一人の少年と一人の少女の夢だ
少年は、悲しみに落ちて、少女は、お礼が言いたくて。
どこか、懐かしい夢だ。自分のことでは無いのにどこか、
懐かしく儚げな夢を見ていた。
今日も幼馴染みが迎えに来る。幼馴染みの名前は、「鈴姫 永遠」
「トワ今日は、ずいぶんと来るの、早いんだね。それに今日は、学校休みだよ」「そんなこと知ってるよ、今日は、一緒に海に行く約束したじゃん」「あ、」「もしかしなくても、忘れてたでしょう。」「ごめん。今すぐ用意するから少し待ってて」「わかった」そんな何気ない言葉を交わしているとふと夢のことを思い出した。
そして今、トワと普通に話せていることが何故か急に嬉しくて
たまらなかった。
「今という未来」
「過去」
もうサチには、言葉は届かない。でも、伝えたいことは、伝えれた。
さて、この世界が終わるまでどうやって時間を過ごそう。
僕は、最後にサチと「今度は二人で海に行こう」と約束した。
その約束を守るために僕は、何ができるだろう。やっぱり、何も
できないのだろうか。サチが逆の立場だったらどうしたんだろう。
考えても、何も浮かばなかったので、サチと思い出の場所を回って見ることにした。最初にサチと初めて会った「公園」あの時は、
猫を助けようとしていたサチが木から落ちそうになったところを僕が偶然通りかかって、声をかけようとした瞬間にサチが木から落ちてきてあの時は、びっくりした。そのあとにサチが僕に気がついて
「猫を助けようとしたんです」ちょっと照れくさそうに僕に言うから、ちょっと恥かしくなって顔をサチから背けた。そしたら、
木から落ちて体が痛いのを思い出したのか、いきなり泣き出した。
サチが泣き止まなかったので初めてそこで名前を聞いた
「君の名前は」「私サチです。琴沢 紗智です」「あなたの名前も教えてもらえませんか」「僕は、シンク。和流 真紅です」「ところで琴沢さんの助けようとしてた猫は、」「あ、」思い出したように木の上を見上げる。そこには、猫が丸くなって降りようとしても降りれない高さのようで困っていた。「じゃあ、僕が助けてくるよ」そう言って木を登って行き猫を抱きかかえると、猫が「にゃ~」と鳴いた。
「助けてくれてありがとうっていてます。」「サチは、猫の言葉が分かるの」「そう言ってる気がするだけです」そう言ってサチは、ほのかに笑った。
サチに出会った次の日に学校に転校生がやってきた。
噂によると女の子らしく男子は、騒いでいた。その時教室の扉が、
開いて先生と一緒に転校生が入ってきた。その瞬間に僕は、びっくりした。「琴沢 紗智です。よろしくお願いします。」琴沢さんは、
僕に気づくと、一瞬びっくりした顔になりそれでも軽く手を振ってくれそのまま先生が指差した自分の席に向かった。
休み時間になると琴沢さんの周りには人の集まりができていた。
「琴沢さんって前どこに住んでたの」「好きな男子のタイプは」「今日お昼一緒に食べない」など、たわいもない話ばかりだ。
琴沢さんが困ってるのがわかったのか、一人の女子が「みんないっぺんに話すから琴沢さんが困ってるでしょう。琴沢さんごめんねみんな転校生が気になっちゃうんだよ。私は、佐々木 穂乃果。
気軽にほのかって呼んで」「穂乃果ちゃんありがとう。私のことも気軽に紗智でいいよ。「紗智ちゃん。今日このあと暇ならどこか遊びに行かない」「いいですよ」「和流さんも一緒にどうですか」急に話が振られてきたので少しびっくりしながら「僕は、遠慮しとくよ」そう答えた「どうしてですか」琴沢さんがそう聞いてくるのに僕は、何も答えれなかった。すると佐々木さんが「彼は、人づきあい苦手なのよ」そう答えた。すると琴沢さんが少し驚いた顔になり、いきなり泣きそうになって僕は、どうしていいのかわからなくなった。
「和流君が紗智ちゃんを泣かしてます」佐々木さんがいきなりそんなことを言い出すので、ますます僕は、どうすればいいかわからなくなりつい口から「わかった、一緒に行くよ」と口を滑らせてしまった。そう言うと琴沢さんは、泣くのをやめてニッコリとこちらを見て微笑んでくれた。
今思えば、僕がサチのことを好きになるきっかけだったのかもしれない。そんなことを思いながら観覧車に向かう、この街には、いやこの世界にはもう僕以外の人間がいなかった。観覧車に乗り込み徐々に観覧車が上にかがっていくそして分かる。世界が白くなって消えていった。もうじきこの観覧車も、世界も消える。最後にもう一度伝えよう。
届かないかもしれない言葉で「サチ、好きだよ」
「現在」
僕は、気を失っていた。目を覚ますと、自分のベットで寝転んでいた。昨日のことが、思い出せない。昨日トワと海に出かけたところまでは、覚えている。家を出て少し歩いたら、トワが走り出して慌てて追いかけたら。頭に頭痛が走りそのあとのことが思い出せない。僕が考えていると家のチャイムが鳴った。玄関を開けるとそこには、トワが立っていた。少し安心したがトワの言葉で体が硬直した。「今日は、何の日か覚えてる。」「今日、今日って何かあったっけ」
「今日は、海に行く約束じゃん」「え、海」「海は、昨日言ったよ」僕は、分けが分からくなり混乱した。「何寝ぼけてんの、海行くのは、今日だよ」「え、じゃあ今さっきの記憶は、夢
なのか」「何訳のわかんないこと言ってるの。」「早く行く準してきてよ」
「あ、あぁ」僕は、考えた。今さっきの記憶は、夢で今日は、海に行く約束の日。でも、どこか違和感を覚えながら海に行く準備をした。
準備が出来て、家を出る。少し歩くと「早く行くよ」トワがいきなりそう言うと走り出した。その時思い出せなかった昨日のことを思い出し、慌ててトワを追いかける、前から車が来ていることに気づき、トワを車からかばう、トワをかばった瞬間に体に激痛が走る。そして、僕は気を失った。
目を覚ますと、見知らぬ天井だった。あたりを見渡すと、トワが涙目になってこちらを見ていた。「ごめんね」「え、」「こんなことになって、ごめん」トワのごめんの意味は、直ぐにわかった。だから
こう言い返した。「いいよ、気にしてない」そういって僕は、トワに
笑いかけた。
病院の先生によると二三日入院したら治るらしいから、僕は、少しの間だけ入院することになったでも、トワが毎日お見舞いに来てくれる約束をしたので、ちょっと嬉しくて安心した。
「二三日の言い訳」
「一日目」
その日トワは、学校があったため僕の病室に来たのは、夕方だった。「怪我は、大丈夫」「うん、良くなってるって、先生が言ってた」
「ならよかった、今度また、海行こうね。」「うん」