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九星気学方位入門

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 ご自宅を出発して行った最初の方位のみ有効です。(二件目はほぼ無効で、気が極端に薄くなります。)凶方位を除ける場合これを逆に利用します。
 途中電車の線路が曲っている、道が迂回している等は一切気にしません。
 但し、目的地以外に乗り換え等で30分未満以上(30分に達しない範囲)一定の場所に滞在しないで下さい。(その場所の気を先に受けてしまいます。)動いている限りは問題ありません。
 気学で、吉方の作用を期待するには、滞在場所では100時間以上(五泊)気を受けてください。同じホテルの同じ部屋が原則です。
 一日でもその価値がまったく無いとは申しません。
 初日ホテルに着いたら、まず泊まる部屋から出ないで二時間は滞在してください。外出はその後に行って下さい。
 15日を過ぎた場合帰りの方位にご注意ください。
 帰りは、行き程シビアではありませんが、なるべく真直ぐ戻ってください。
 ご自宅に戻ったら、二時間は外出を避けて下さい。

 吉方に行って必ず目的の作用が出るか。

 これは難しいですね。毎月吉方を取って、運気を好転させる等はよいのですが、今何かを解決しようとする場合、その方位が吉でも、作用は月盤なら、15日以上3年くらいの間に出ます。
 また、西の方位の作用を期待して、資金繰りを良くしようという事業主に、恋人が出来るといった作用が現れるといったこともあります。(これは極論ですが)
 薬の処方箋のように方位を考えても無理です。この方位に行ったら、必ずこの作用があるといった考え方は現実的ではありません。
 間違えなければ、吉方が凶方位に成る事はありませんが、期待した作用は出ると限りません。また直ぐ出るとも言えません。
 逆に、凶方位に行って、何とも無かったと安心するのも軽率です。
 そのとき出なくても凶作用は蓄積します。
 こういう場合方位を取る前に易で卦をお越し、目的解決に近い方位を取られることをお勧めいたします。
 方位を取るより他の手段が有効な場合もあります。
 また吉方に行った場合、続けて行けば、その方角が凶に成っても、吉の時に行った方角で気を受けたその場所は何回行っても吉です。逆の場合も同じです。
 但し、一回目に行ってから次に行くまでの間隔が30日以内迄です。
 但し、その都度、二時間以上滞在していなければ、この原則にはなりません。同じホテルでは不十分です。同じ部屋が必用です。
 ホテルでは殆ど不可能ですが、同じレストラン。同じ飲み屋さん。同じ学校の教室。同じオフィスなら可能ですね。

 方位除け

 行かなければ成らない先が、悪い方角になる場合、方位を除けます。
 原則として一旦吉方に出て、そこで所定の時間、または日数(用途によって違います)気を受けて目的地に向かいます。

 引越しの方位除け

 これは方位除けと言うより、悪い方角に家を買って引っ越してしまった場合の対策です。
 60日以上他の場所に住み替えます。
 元の家はそのまま、必要最低限の荷物だけ持って、仮住まいに移ります。
 仮住まいは、長期滞在のホテルでも、マンスリーマンションでも構いません。
 出て行くときは、月日の吉方でも構いません。必ず戻るときの方位を仮住まいから計算して行います。
 長期滞在のホテルは、部屋の変更がないようにご注意ください。
 戻る時は、年月日を揃えて吉にします。
 事業主など、その方の立場によりますが、近ければ昼間は本来のご自宅に戻っても良い場合もあります。
 その場合も夜は必ず仮住まいに戻ってください。夜間のご自宅への出入りは絶対に避けて下さい。
 近くても構いませんが、最低330m以上離れた場所で仮住まいを行って下さい。

 出張、移動の方位除け

 (1)近距離かつ日帰り
    ご自宅を出て30分以上吉方に除けます。そこから目的地へ向かいます。一回ご自宅に戻ったりはNGです。
 (2)遠距離かつ日帰りまたは一泊
    ご自宅を出て2時間吉方に除けます。そこから目的地へ向かいます。一回ご自宅に戻ったりはNGです。
 (3)泊り一泊以上
    ご自宅を出て吉方に一泊除けます。そこから目的地へ向かいます。一回ご自宅に戻ったりはNGです。
 吉方に除ける前の同日の外出は避けて下さい。吉方位を取りに行くときも同様です。朝買い物をして、ご自宅に戻って出発などは効果を薄くします。
 吉方を取る場合この逆作用にご注意下さい。

 各方位の作用

 吉方の個別の作用について概略します。

 北
 部下眷族に恵まれたいとき。
 助けがほしいとき。
 物事を隠したいとき。
 水商売で成功したいとき。(経営より働く方の意味が強いです)人と交わりを深くするのに効果があります。
 東北(艮)
 変化の方位です、今のあり方を変えたいとき、行き詰まっている時にお使いください。
 変化の方位です今が順調なときは取らないで下さい。
 逆に一つの仕事に長続きしない人、移り気の激しい方は頻繁に東北を取って、落ち着く場合もあります。
 東
 発展の方位です。
 起こした事業を発展したいとき。
 物事の結果を早く出したいとき等に良いです。
 東南(巽)
 目上の引き立てを得たい時。
 商売繁盛をもくろむ時。
 結婚運がほしいとき。
 お墓もこの巽向きです。(真東から真南の間のみ吉)玄関は巽が最良です、家相に多少の難があっても巽玄関なら浄化してもらえます。
 (家相によります)
 関東の方で事業主でしたら、ご自宅を埼玉にもたれ、東南になる都内に主たる事業所をもたれるが最良です。(必ず吉に成るとき)
 南
 物事の内側をはっきりしたい時、南の現れの作用を使います。
 不動産などを早く売りたいとき南の離の作用を使います。
 早く嫌な人と別れたい時、南の離の作用を使います。
 事業の新規計画を練りたいとき。
 社交的に成りたいとき、頻繁に南の方位を取ります。
 西南(坤)
 事業を安定したいとき。
 事業を始めて独立したいとき。
 子供の性格を安定させたいとき。
 遊び好き、酒乱で安定性のないご主人を落ち着かせたいとき。
 西
 恋人のほしいとき。
 お金を得たいとき。
 異性との関係を良くしたい時。
 口の悪い人の言動を直したい時、頻繁に西の方位を取ります。
 西北(乾)
 勝負の方位です。
 事業で競争相手に勝ちたいとき。
 部下眷族を従わせたい時。勝負事に勝ちたいとき。(ギャンブルなどには有効では有りません)
 運気の強い方位です。
 
 ほとんどは大方の気学の本、暦に書かれている様な周知の内容ですが、総て私の鑑定相談、及び実践した結果を受け継いで纏め直したものの概略です。
 ただ、前述しました通り、これを基本に考えるのではなく、その時々に鑑定する事が望ましいです。
 まずその時、吉になる方位を使うと言う事です。
 相性なども同じです。本命星同士の相生、相克関係で鑑定する事が多くの気学の本に書かれています。
 五行説を否定するわけではありませんが、人間の人生はそんなに単純なものではありません。
 出会いが吉か凶かの判断のほうが有効です。
作品名:九星気学方位入門 作家名:江庭俊之