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九星気学方位入門

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 五黄殺
 各方位盤の五黄のある方角が、五黄殺です。中宮に五黄が有る定位盤、五黄の年、月、日は全方位が五黄殺です。五黄殺を犯したときの作用は、病が徐々に進行し、なかなか直らない、事業の経営がじわじわと悪化してくる。等の現れ方をします。

 暗剣殺
 五黄殺の反対側が、暗剣殺です。暗剣殺を犯しますと、交通事故に遭う、飛行機事故に遭う、盛業していた会社が、突然巨額の不渡りを喰らい倒産する。不時の災難、又は一発崩壊的な災難に遭います。

 本命殺

 ご本人の本命星のある方角です。自分の本命星とは、自分の生まれた年の九星です。
 (昭和二十五年生まれの方は寅年の五黄です。この方の本命殺は常に五黄殺と重なります。)本命殺は自分自身が災難に飛び込んで行くといった作用です。

 本命的殺

 ご本人の本命星のある反対側の方角です。本命殺と対照的に他から被る災難で、暗剣殺の小型と考えて下さい。

 歳破、月破、日破

 各々その年、月、日の十二支の有る方角の反対側です。年月、月日が重なったときに注意して下さい。  定位対中
 今度は十二支の冲に対して九星で、定位盤でその星の定位置の反対側に来る星が必ず一つ有ります。その方角です。例えば、七赤中宮の盤で東南に六白が回っていますが、定位盤で六白は反対の西北に有ります。

 五黄の日
 全方位が薄い五黄殺です。 
 ですが、五黄は必ず悪いとは言いません。五黄は使い方です。

 吉となる方位

 凶方位を除いたご自身の相星のある方角が吉方になります。相星は以下の通りです。
 九紫
  三碧、二黒、四緑、八白
 八白
  九紫、七赤、六白、二黒
 七赤
  二黒、八白、六白、一白
 六白
  二黒、八白、七赤、一白
 五黄
  九紫、二黒、八白、六白、七赤
 四緑
  一白、三碧、九紫
 三碧
  一白、四緑、九紫
 二黒
  九紫、八白、六白、七赤
 一白
  六白、七赤、三碧、四緑 

 磁方位

 磁石の方位を磁方位と言います。航空機などは磁方位何度で旋回と言いますが、方位の行動は、絶対に地図の北を基準に行って下さい。
 磁方位が、正しいと書かれた文献も多々見かけますが、文献で学んだ学問ではなく、長く実践した結果これは明らかです。
 ある女性の相談者が、東南のお砂を取りに向かいました。東京から千葉です。勝浦あたりまで行けば良かったのですが、ぎりぎりの東南を使いました。
 行って直ぐに体調が崩れたと訴えていました。
 易を起こして天下同人の三爻。(この場合、間違いに気付いてないとみます)
 目的地に着いて目に付いたものを挙げてもらいました。
 この方の記憶は、タクシー、バス、はと、銃砲店の看板でした。
 これは東です。東は吉方ではありませんでした。
 もし磁方位が、方位の行動に正しいのでしたら、これは東南で、吉であったはずです。
 どちらにしても境目は避けて下さい。
 
 大極

 方位の作用の基準となる場所です。本来は住んでおられる場所ですが、医者、看護士、システム管理者、警備員等、職業によっては必ずご自宅で無い場合もあります。
 ではどういう基準によって大極が定まるかと申しますと、引っ越してから60日間住んだご自宅に大極が付きます。
 但し子の刻(11時から1時)から卯の刻(5時から7時)の間この間毎日滞在する必要があります。夜勤などで、勤務先に泊まる場合、極は付きません。

 方位の取り方

 引越し

 引越しは年月日を揃えて吉方位で行う必要があります。かつ物件に足を踏み入れたときから方位は発生します。
 お引越しして、寝泊りが始まる日も重要ですが、お引越しや、転職、事務所の移転などは最初に行った日(実際に物件の専有部分に足を踏み入れた日)も重要です。
 事務所の移転などは、寝泊りをしませんので、最初に行った日で方位を考えます。
 事務所の移転の場合、現在の事務所から方位を考えられる方がありますが、これは間違いです。あくまで代表者のご自宅から方位を算出します。
 お引越しを吉方にすることで運命転換を図ります。お引越しは墓相、家相に続いて運気を作用します。
 物件が決まったら家相も合わせてご検討ください。
 お引越しの場合年月日を揃えて、その方角が吉に成る必要がありますが、年の方位を無視した場合、最長3年以内、できるだけ一年で移転すれば問題ありません。
 月盤、日盤は無視しないで下さい。
 尚、年月日を揃えて吉は、同じ盤が重なるだけとは限りません。その方位が吉に成る異なる盤の重ねでも構いません。
 九紫の方が、西北を取るに、年が七赤、月が二黒でも吉方に成ります。
 年盤が吉で、月盤が吉になる月の、9日を過ぎて日盤の吉の日。時盤(出来れば)の吉の時間に目的地に向かいます。
 物件を見に行かなければ事前に情報、不動産屋を探しておいても問題はありません。
 そして翌月の4日までの吉の日に引っ越します。
 翌月の月盤がその方位が吉であればその翌月の4日までOKです。但し吉の日のみ使います。
 購入の場合年月日が吉の時に土地を買い。完成後再び年月日が吉に成るときに引っ越します。
※引っ越しましたら60日間続けて、子の刻から卯の刻までご自宅に滞在しないと極が付きません。この極が方位を算出する基準となります。
 お引越しが吉の日に出来ないから、荷物だけ吉の日に置いて来るという占い師の方避け相談などがあります。五万円くらい鑑定料を取っている例も見かけます。
 これは何の根拠もありません。いいかげんな占い師の金取り手段です。荷物などは何の関係もありません。ご自身が動く事で方位が発生します。
 契約日をこだわる方もありますが、これも関係ありません。ただ始めての契約に五黄の日は避けた方が良いでしょう。
 あくまで重要なのは、内覧日、お引越し日です。くれぐれもお引越し日とは荷物を運ぶ日ではなく、ご自身が新居に寝泊りを始める日です。
 吉でないときに内覧をした物件を買ってしまった場合。60日以上その物件に出入りしないで、年月日が吉の日にお引越しすれば新しい方位になります。
 その物件に出入りしないで、60日経てば内覧日の方位は消えてしまいます。
 この様な事を無視して、吉の日に引っ越した。荷物を入れた何故悪くなると言ってもそこが違っているのです。
 次に、お引越しを吉方にしても、家相が悪ければ災いします。
 当初、家相の影響は無く、方位の吉方の恩恵が出る場合が多いです。でも、忘れた頃に家相は災いしてきます。そして家相は何回でも災いします。

 旅行などの方位

 ここまでの解説の吉方を取ります。
 旅行、短期の外出には月盤、日盤を合わせた吉方を取ります。
 但し50キロ以内位の移動はいちいち方位を気にする必要はありません。(引越し、入院、勤め始め等は別です)
 吉方を意図的に取られるには、100キロ以上を移動してください。
作品名:九星気学方位入門 作家名:江庭俊之