Ramaneyya Vagga
心謹んで2558年を賀す
心謹んで新年を賀す いずくんぞ遍く自然においてか非ずや
謹むべし恣意 賀すべし理性
看破せん 我執の素因まさに生存の執着なりと
遥かに思う2558年の営為 いままた我と共に過ぎ去る
バガヴァン没してなお残す 善に励むべしと
遍く諸人と自然を見て感ず この外にいくばくの善き生ありや
初日雲を払い 風ふくいくたり
憂思いかほどのものぞ 心に欲す ただ励まんことを
心を慎んで、新しい年を喜ぼう。どうして自然全体においてではないだろう。自分勝手な欲求をほしいままにすることを慎もうじゃないか。知性を働かせて自然をよく観察し、事象を妄想なく捉えることを喜ぼうじゃないか。さあ、見破ろう。私がここにいるだとか、これは私のものであるだとか、私はこれが欲しいなどというものは、正しく生き延びることへのこだわりに起因しているのだと。
私は遠く思う、自然と人々の2558年間の営みを。それはいまもまた私が私と見なしているものとともに過ぎ去っていっている。理性によってこだわりを離れた先生は、没してなお言葉を残した。善に励もうじゃないか、と。私は広く人々と自然を見るに感じるのだ、これより以外にどんな善い人生があるだろうかと。
新しい太陽が雲を吹き飛ばし、風が薫っている。憂いなどなにほどのものだというのだ。私はただ励むことだけを欲するのだ。
作品名:Ramaneyya Vagga 作家名:RamaneyyaAsu